音色

アコースティックギターの、弦の音色って、いろいろある。
まるで金銀財宝を、チャラチャラと宝箱から掴んでは落とすみたいな、
でもそこには、真鍮もあるんだろう、たまにチープな音も混じって。

そういう、音色ってある。
瞼の裏側にキラキラがいっぱい。宝物、たくさん。

そういう種類の、アコースティックギターの音を、街でたまたま耳にして、
どうしようもなく惹かれた。
‥秋、だなぁ。。

自分では出さない、出せない、そういう華やかな音色は。

私はもっと、土とか、鼓動とか、大地、そういうものを連想させる音。

こんな、なんていうか、キザな、目もくらむ金銀の音は、
なんていうか、気恥ずかしくて。

そんな風に、自分を着飾れない。

着飾っている自分を見られたら、恥ずかしくて。

音も、身にまとうものなんだ。
生楽器の音は、ある意味、正直。

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