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深夜廻 感想

ネタバレ注意

何っ回死んだことか……!!アクションが下手すぎて何十回と死にました。実績で八十が取れたので八十回以上は死にました。百は死んでない。何度となくもうここで終わりにしてしまおうかと思ったけど、それでも投げなかったのは夜廻から続く夜の町の雰囲気が最高にいいから。夜の町を歩いてるだけで怖く楽しいのは、中々他にない個性だと思う。

懐中電灯の灯り一つを頼りに歩いていく。

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それに夜廻と比べて、深夜廻はシステムも随分親切になってたしね。何かあるってポイントはほぼ必ずセーブができるようになってたし、死んでもわりと直前からやり直せるのもグッド。ストレス要素を減らそうとしてくれたのは評価したい。まあ私は下手だからそれでもクリアできないーーーー!!ってなるんですけどね。先人のプレイ動画に感謝します……。それがなければ私はこのゲームをクリアできずに終わっていた。
エンディングが流れたとき、いいゲームだった……って半ば放心したので、本当に自分で最後まで遊べてよかったな。

さて、物語面について言及していくからいよいよネタバレ注意ですよ。
ちなみに私はプレイ中全く考察してなかったからかなり間違えてることを言ってる自信がありますよ…!

結局、この物語はさよならをやり直す物語だったんだと思う。
ハルとユイは生きているとききちんとお別れができなくて、それがためにお互いがお互いに執着して現世とあの世の境界すらあやふやになってしまった。だからラスト、ハルは赤い糸を断ち切って、ユイは手を離すことでさよならをする。
非常に重要なアイテムである赤い糸だけど、これにはいろんな意味が含まれていると思う。ハルとユイの依存的な友情の象徴である赤い糸、ユイが着けている赤いリボンから連想させてユイ(と彼女の命)を表す赤い糸。あと個人的にこれも象徴していてほしいなと思うのは、最初にユイが首つりに使った赤いリード。
ハルは赤い糸を断ち切るけど、その時一緒に、もうあんな苦しいことはしなくていいんだよって意味であの赤いリードも断ち切れていたらいいなあって思ったりしました。

このゲームで救いだったのはチャコが死ななかったことだよ……!!夜廻は冒頭からああいう展開だったし、チャコは要所要所でハルを助けてくれたから死ぬんじゃないかってハラハラしてたけど、最後まで元気でいてくれて本当によかった……!!
ハルは怖かっただろうに、途中でチャコに逃げてって言えて本当に頑張った。偉かった。あれ、最後まで着いてきてたらたぶんチャコ死んでた。マジでナイスすぎる判断だった。

チャコ可愛いよチャコ

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最後、ハルがチャコに赤いリードを結ぶところがよかったな。手を繋ぐ/放すとかもそうだけど、ユイはリードをほどくことでこの世から去ってしまい、ハルとチャコは結ぶことでこの世を生きていく。

友人との辛い別れを経て、少女は生きていく怖さを知る。
ある夏の夜の少女の冒険と別れ。
いいゲームでした。

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