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日々雑感

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日常を送っている上で、感じたこと・伝えたいことを、その都度、書き起こした記事です。
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2022年7月の記事一覧

空蝉

それでも、そらをもとめ、なく。 とぶための大きなはね、 樹にとどまるための鋭いあし、 なくためのおなか、 栄養を得るための針状のくち、 陽のあたらない、誰も知らない場所で、 生きる備えをする。 長い備えを終え、ようやく、陽を拝むために、 誰にも見つからない場所に、身を置き、 陽が沈むと共に、 誰にでも見つかるような羽を得て、 いのちのこえを轟かせる。 その空蝉には、驚くほど、何も残っていない。 かつてそこにあった、 過去の暗闇も、現在の苦難も、未来

光輝に照らされて

4年前、不思議な人と出会った。 周囲には騒がしい人が多い中で、 極めて物静かで、 スマートな出で立ちだけど、 近寄りがたい影が映る、 妙に印象に残る人だった。 その人とは、その年、 一言二言しか、会話を交わさなかった気がする。 3年前、私の同期を中心とした、ある事件が起こった。 人間関係のいざこざ。 当時の研究室は、どす黒い雰囲気だった。 その人も、その渦中に巻き込まれた。 いや、わざと入ったのかもしれない。 私の同期を助けるために。 私も、同期を助けるために、

うきぐも

これは、私が今年の七夕の願い事。 こう決意した。願った。 でも、翌日に、容易く崩れた。 私は、打ちのめされた。 そして、今でも、打ちひしがれている。 私の目の前で、後輩たちが泣いていた。 彼らもまた、打ちのめされ、打ちひしがれていた。 初めの怒りが、 段々と、悔しさ、やるせなさ、に移り、 最終的には、涙に変わっていった。 彼らは、戦っている。 目の前に立ちはだかる理不尽な環境と立場と。 彼らは、抗っている。 自分の考えや想いを捻じ曲げて、 誰かの指示に従