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「猫=完全肉食動物」を熱く語る(体のつくり編)

猫の食事を考えていると、ヒトに比べて選択肢が少ないなぁと思います。
猫が食べる食材はヒトも食べられるけど、その逆は気をつけてあげないといけません💦
今日は猫がどういう生き物なのかを食べものから考察したいと思います。

結論から言うと、猫は肉食動物です。
他の動物を狩り、その肉を食べます
草やきのこ、穀物は自ら進んで食べません。

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猫の身体の作りから、その特徴を調べてみましょう。

消化管の長さ

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データ引用元:京都市青少年科学センター 腸の長さをくらべてみよう

これは、色々な哺乳類動物の腸の長さを体長(体の大きさ)で割ったもの。
肉食動物ほど体長における腸の長さは短く草食動物ほど腸が長いことが見てとれます。

ネコやライオンのように、他の動物を狩ってその肉を食べる動物は、自分の体を構成する組織に近い肉を摂取できる、つまり消化吸収にかかる負担が少ないのです。
しかし、ウシやヒツジのように鋭い牙や爪を持たない弱い動物は、肉食動物と同じ食糧を争っても勝ち目がない。
そこで、肉食動物が食べられないものを食べるという変化により、環境に適応しました。

その結果、現在、草食動物と呼ばれる種は長い時間をかけて植物を分解し、栄養を取り出せる長い消化器官を備えた体になりました。
植物の細胞は細胞壁という固い壁に守られているので、これを壊せる酵素や微生物を腸内に持っていないと消化できません。

なので、肉食動物であるネコが野菜や穀物を食べると、消化不良を起こします。
※ネコが猫草を食べるのは栄養のためではなく、毛玉を吐き出すか便として排出するためと考えられます。

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肉食動物の特徴は、なんと言っても鋭い犬歯でしょう。
奥に臼歯もありますが、ヒトの奥歯のように上下の歯ががっちり噛み合わさるようにはなっていません。
咀嚼の必要がないからです。
臼歯は犬歯では噛み切れない固いものを噛み切る用途に使います。

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草食動物の歯はそのほとんどが臼歯です。
少しでも消化吸収を良くするためにまず口の中で植物を小さくすり潰す必要があるからです。

たまに聞かれるのが「うちのイヌ(ネコ)、ドライフードを与えると、そのまま丸飲みするんですけど大丈夫ですか」という質問ですが、彼らは喉を通る程の大きさであれば、丸飲みしても大丈夫です。
犬猫の場合、消化は口ではなく胃から始まります。
ヒトの胃酸のpHは2〜4の弱酸性なのに対し、イヌ、ネコの胃酸は1〜2と強酸性です。

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まとめ

・ネコは肉食動物である
・ネコは植物を食べると消化不良を起こす
・ネコの歯は咀嚼には向いていない
・ネコは丸飲みしても大丈夫

これで、ネコの食性について理解していただけましたでしょうか❓

これを踏まえて、猫のご飯の選び方について別のnoteを書きたいと思います。

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