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私が考える「良いペットフード」の3条件

ペットを飼い始めた時にぶつかる最初の壁、それは「フード選び」ではないでしょうか?日本で販売されているドッグフードだけで150種類以上あると言われています。
ペットフード販売士としてお客様からご相談を受ける際にもよく「どのフードがいいですか?」と質問されるのですが、「良いペットフード」というのはたった1つの正解がある訳ではないのが難しいところです。
そこで色々なフードを調べたり、飼い主様達のお話を聞いてきた私が考える「良いペットフード」の3条件を書きます。

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1.栄養基準を満たす

1860年、イギリスで世界初のドッグフードが発売されました。小麦、牛の血と野菜を混ぜて作ったビスケット状の食品でした。「犬の食べるもの=人の残飯」が当たり前だった時代に、「犬専用の食品」という新しい市場を開拓し、大成功を収めました。(カロリー◯イトのようなフードだったんでしょうか?)

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画像引用元:https://e-catfood.com/chishiki/history


そこから今に至るまで動物栄養学は徐々に発展してきました。
犬猫本来の食性や、必要とする栄養素とそのバランスの研究が進み、現在も尚ペットフードは改良中です。

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画像引用元:https://blog.goo.ne.jp/suku-sw/e/2469733c45c59f25286ae39b369078d7

これは日本の飼い犬の寿命のデータで、ここ数十年で約5倍に伸びていることが分かります。室内で飼う文化の浸透や医療技術の進展などが理由に挙げられますが、食事の質が上がっていることも大きな要因なのは間違いありません。

犬猫が「どんなものをどれくらい食べたらいいのか」という栄養基準の世界標準と言われるのがAAFCO(米国飼料検査官協会)が定めた基準です。この基準を満たしているということが1つ目のポイントです。
タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルの五大栄養素とその内訳まで詳細に決められており、数年に1回改定されます。
この基準をクリアしているフードでしたら、パッケージの成分表示の近くに表記があるはずです。

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2.おいしく食べる

これはつまり食いつきの良さです。嗜好性の高さとも言います。どんなに健康にいいと言われる食べ物であろうと、食べてくれなければ意味がありません。
また、食事は全ての生き物にとって本能に直結する大事な要素ですし、大きな喜びの時間でもあります。美味しそうに鼻をひくひくさせている顔を見るのは飼い主にとっても嬉しいことですよね♪

猫の場合、フードの好みがはっきりしていて、おいしく食べてくれるフードを見つけるのに苦労するケースが犬に比べて多いですね。

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3.ライフスタイルに合っている

飼い主のライフスタイルに合っているかどうかというお話です。

まず最初に挙げられるのが価格です。ペットフードに家計から幾ら支出するのが良いのか?…100人いれば100通りの答えがあり、私はその全てが正解だと思います。
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、1頭あたりの市販の主食用フードの1ヶ月の平均額は以下のような結果が出ました。(おやつは除く)

【犬】¥3,148 【猫】¥2,745

上記はあくまでも平均値。下は¥500から上は¥10,000以上と幅広い回答がありました。犬の場合、体格の大きさによってもばらつきがあります。

価格の次に注意するべき点は、フードの種類です。
6割以上の飼い主が主に利用するのはドライフードです。その他にはウェットフード、手作りなどがありますが、それぞれメリット・デメリットがあるので、場合によって使い分けるのがいいと思います。
(下記の分類以外にも細かい種類はありますが、割愛しました。)

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以上が、私の考える「良いペットフード」の3条件です。

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ちなみに我が家の場合、2匹の猫たちを飼っていますが、共働きであまり時間をかけられない+ごはんをあげる場所が台所から離れている+ぱくぱく食べてくれるドライフードを見つけているので、100%ドライフードをあげています。その分、飲水量の管理には人一倍気を遣っています。

読んだ方は分かるように、正解は飼い主により違います。ご自分にとっての3つが何となく掴めて、さらに「うちのこにとってより良いフードを見つけたい!」と願う飼い主の方、ぜひご連絡ください。
一緒に今より良いごはんについて考えていきましょう!
今からできる健康作りをフード選びから始めましょう😊

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