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熱い今夜の食前酒「アペリティフ」

 とっておきのご馳走を前に、心と躰の準備を込めてたしなむのが、食前酒(アペリティフ)です。やっとの事で味わえるメインディッシュを前に、空腹の胃袋と、踊る心をどのように落ち着けたら良いのか?それを静かに満たしてくれるのが「アペリティフ」本来の楽しみ方です。

 目を閉じ、深呼吸とともに、最初の一口をゆっくりと胃袋に流し込んでください。乾いた喉を滑るように落ちてゆく瞬間こそが、「アペリティフ」の醍醐味です。やがて、神聖なこの儀式に応じるように、胃袋が反応し始めます。「どうぞいらっしゃい!」程良い刺激が身体中に伝わっていくのを、楽しむ余裕を持ちたいものです。

 「アペリティフ」で決して酔ってはいけない。最初で最期の一杯で、今夜のスタートを決めるのだ。「ウォッカ・マティーニをシェイクで」1962年に公開された映画『007』の第1作「ドクター・ノオ」でジェームス・ボンドが、南国のホテルのスイートでルームサービスにオーダーした一杯でした。三口で飲み干すのが彼のルール。心地よく酔い痴れるための最初の一杯。

 さて、あなたは今夜の「アペリティフ」に、何を選びますか?今夜のメインディッシュを引き立てる最高の「アペリティフ」は、あなたの笑顔かも知れません。

『今夜のアペリティフ』
作詞:サトシコガ
作曲:ケイジムラカミ

鈍く光ったピアスの陰に
危険な恋を忍ばせる
サイケデリックな細いまなざし
背中のあたりをくすぐるよ

乾いた唇をジンで濡らせば
熱い今夜のアペリティフ

ドラマティックな恋の駆け引き
心にナイフ隠していても
無言の指が絡み合ってる
夏を待てない 肌と肌

研ぎ澄まされた赤いヒールは
夢見る男のフェティシズム
嘘で固めた心のガードル
今夜くらいは外してよ

シルクのキャミソール軽く触れたら
熱い今夜のアペリティフ

ドラマティックな恋の駆け引き
心にナイフ隠していても
交わす吐息が夢を誘うよ
スリルなほどに悩ましい

ドラマティックな恋の駆け引き
心にナイフ隠していても
交わす吐息が夢を誘うよ
スリルなほどに悩ましい


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