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「書くこと」のよろこびを改めて知った日

 昨日、山田ズーニーさんが講師を務められたワークショップに参加した。

 何年も前から念願だったズーニーさんのワークショップに参加できたことも、もちろん嬉しかった。
 でも何よりも、今の自分にとって、何がいちばん大事で守りたいものなのかを、文章を書くことによって知ることができたのが嬉しい。

 子供の頃から「何かを作って、人に喜んでもらうこと」が好きだったことを思い出した。
 お菓子を作ること、歌を歌うこと、スピーチすること、小説を書くこと……、最近は論文執筆や弾き語りにもチャレンジしている。
 もちろん、いい反応ばかりではない。ボロクソに叩かれたこともあれば、まったく反応をもらえないこともあった。そして正直なところ、そのたびに落ち込んで自棄になることもあった。

 今はまず、自分の「作りたい」という気持ちを大事にしようと思う。
 何を表現したいか。
 それは決して不特定多数のご機嫌を取るためのものじゃなくて。
 自分の心の奥底から湧いてくるような、想いを形にしたもの。

 思えば、何かと人の目を気にしながら生きてきた。
 世間体、普通、一般的、「みんながこうしているから」という強迫観念、同調圧力。
 一つの職場で長く勤めることも、結婚や子育ても経験せずに生きている私は、それらの「常識」を押し付ける網の目をかいくぐるようにして生きてきた。
 現在は通信制大学の学生という隠れ蓑をかぶり、いや勉強はちゃんとやってるけど、それを口実に「働かない」という選択を続けていたのも嘘ではない。

 でも、そんな大学生活の中でも、「論文を書く」という活動をしている。
 隠れ蓑の中でも、作り続けているものがあるんだ。

 ワークショップの最後に私が発表した文章では、将来の夢を書いた。
 その具体的な内容については、今後、変わる可能性もあると思う。
 それでも、その夢の根本にある「自分の作ったもので、人に喜んでもらいたい」という気持ちは、きっと今後も変わらない気がする。

 この想いを、これからも大切にしていきたい。

 書くことのよろこびを改めて知ることができたワークショップだった。

 この場を借りて改めて講師の山田ズーニーさん、主催してくださった新潟県女性財団の方々、またワークショップでご一緒した受講者の皆さんに感謝いたします。

 ちなみにサムネイルの画像は、受講後に本屋さんに駆け込んで買った、ズーニーさんの本です。
 以前、一読したことがあるのですが、今回、ワークショップの復習も兼ねて、ゆっくり読みなおしてみようと思います。

もしサポートをいただければ、とても嬉しいです。自分の幸せ度を上げてくれる何かに使いたいと思います。