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古のピストを再整備した備忘録

最近、11年以上前に買ったクロモリのピスト、Schwinn Sprint 2009に再び乗り出しました。購入した時には滋賀県に住んでいて、足としてガシガシ使っていたのですが、5年ほど前に東京に引っ越してからは、交通量の多さからの安全面での不安や公共交通機関の充実などがあり、殆ど乗っていませんでした。乗り出すと色々と気になる部分が出てきたので、一念発起して再整備とグレードアップをしてみました。

(各部の写真が撮れたら記事を更新します!)

ホイールの振れ取り

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リアホイールがブレブレだったので、振れ取り台とニップル回しを使ってスポークテンションを調整しました。振れを取る前は、リムが死んでいるのでは?というレベルでブレブレのグニャグニャだったのですが、根気よく調整したら素人仕事でも概ね取れました。

なお、Brotures大阪店でホイール受注会があり、カスタムホイールを注文中なので、秋口には新品に入れ替える予定です。

コラムをカット、ステムを変更

前傾姿勢を取りやすいようにハンドルがより低い位置になるように調整しました。コラムを切るのにパイプカッターとスターファングルセッターを使いました。切りたい位置に合わせてコラム内のスターファングルをハンマーで叩き込み、パイプカッターをグルグル締め締めして切り落とします。合わせてブレーキケーブルとブレーキホースも短くしました。

ついでにヘッドパーツのベアリングに錆びが出ていたので、ラスペネで洗浄してグリスアップしておきました。

ブレーキとブレーキレバー

正体不明のブレーキとブレーキレバーが付いていましたが、ブレーキはShimano 105のキャリパーブレーキ、ブレーキレバーはTestachとか書いてある謎な品に交換しました。

フロントのブレーキシュー位置がタイヤに掛かっていたため、オフセットブレーキシューを付けています。フロントブレーキの効きがあまり良くないですが、スキッドでも減速できるし、リアはちゃんと効くので許容範囲内です。

ハンドルバーをセミドロップからグラベルハンドルに変更

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セミドロップハンドルはコンパクトで割と気に入っていたのですが、ブレーキレバーがちょっと窮屈だったので、見た目が近いグラベルハンドルに変更しました。握る部分が増えて調子が良くなりました。

バーテープも勿論新調して巻き直しました。ちょっと派手すぎた気もします。

ライトを新調

今まではキャッツアイのライトを使っていましたが、見た目がもっと可愛いRINDOW Bullet Lightingライトに変更しました。前ブレーキを取り付ける穴に一緒にマウントできたのでハンドル周りがスッキリしました。

リアライトはカエルちゃんの可愛いライトが付いていましたが、友人からコンパクトで光が強いライトをもらったので付け替えました。

サドルを交換

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エナメル調でそこそこ乗り心地の良いRin Projectのサドルを使っていましたが、フィジークの穴空きサドルに変更しました。フィジークのサドルは使う人それぞれの身体の柔軟性にフィットする製品展開をしています。身体が硬い人向けのモデルにしました。穴が空いているので股間も痛くなりにくいです。

駆動系を総取っ替え

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駆動系は購入時からカートリッジタイプのBB、PCD 130mmで長さ170mmのクランク、46Tのチェーンリング、18Tのコグが付いていました。コグはメーカーの記載なし、他はFSA製でした。

BBはノンドライブ側(正ネジ)→ドライブ側(逆ネジ)の順で外れます。外してみて分かったのですが、BBが錆び付いていて、とても苦労しました。フロントチューブを外し、ボトムチューブからBBの方向にラスペネを注ぎ込み、ハンマーでボトムチューブのBB近くを叩いて浸透させ放置後、全体重をかけたら外れました。

ちなみにシートチューブ側からラスペネを注さなかったのは、シートポストがシートチューブと固着してしまっているからです。BBに弩級の錆びが出ていましたから、シートポストも推して知るべしです。多分、切らないと外れません。しばらくしたら挑戦してみようと思っています。外れた暁には、グリスをちゃんと塗って新しいシートポストを装着します(誓い)。

新しいBBとクランクは、カートリッジタイプのBBでも良かったのですが、ダイレクトクランクをピストで使ってみたかったので、Miche Pistard AirとShimano BB-RS500を組み合わせてみました。MicheのクランクにはMicheのBBを組み合わせるのを推奨されているのですが、今の時期、ネットで買えるショップには在庫がなく、納期未定となってしまっていたので、ホローテック2規格を作ったShimano製のBBならいけるんじゃね?(Miche Pistard Airはホローテック2準拠)、しかもこのBB安いし!と考えて組み合わせてみました。

BBは、BBパイプの断面を金やすりと紙やすりで整え、スレッドにグリスを薄く塗って専用の工具でクルクル回して取り付けました。右クランクは当て布をしてハンマーで叩き込み、左クランクのナットをレンチで回して固定します。ガタついたり回りが渋かったりもせず、なかなか調子良く回転します。

ちなみに、クロモリフレームの場合、ダイレクトクランク化による剛性アップの恩恵は、アルミフレームやカーボンフレームに比べて薄いんじゃないかという気がしないでもない。

ギア比が軽くて進みが悪かったので、クランクを交換する前からデュラエースの15Tのコグに付け替えて2ヶ月ほど乗っていたのですが、チェーンリングの歯も大分削れていたし、新しいクランクではそもそもPCDが合わないので、結果、チェーンリング、コグ共に当初から付いていた物から交換と相なりました。

MicheはBBだけでなく、クランクも国内で在庫が無さそうでしたが、運良く見つけた中古で状態の良い物を使いました。そして、チェーンリングも中古品(こちらは未使用中古品)です。Shimano NJS準拠のデュラエースで49Tを合わせています。Pistard Airのように根本が円盤状になっているクランクには、肉抜きのないチェーンリングが似合うと思うのですが、Schwinn Sprintのルックスがクラシカル寄りなので、敢えて華奢な雰囲気のデュラエースのチェーンリングを付けて全体的にバランスを整えたつもりです。

また、ミッシングリンクをミッシングしたのも重なり、ついでにチェーンも新調しました。

ペダル

MKSのトゥクリップ対応ペダル+Soma製トゥクリップ+Soma製ストラップの組み合わせから、MKSのBMX用フラットペダル+Cinelli製ペダルストラップに変更しました。これは気分で使い分けても良いかなと思っています。

結局どうなった?

整備前からあった物は、フレーム、フォーク、ヘッドパーツ、前後ブレーキケーブル&ブレーキホース、そして前後ホイールだけになりました(ホイールは変更予定)。

フレームの内部に錆が結構出ているし、工具もヘッドパーツの圧入工具以外はひと通り揃えてしまったので、バラ完しちゃっても良かったのかも知れないと思っています。でも、このフレーム気に入ってるんだよな〜、他人が同じフレームに乗っているのを一度も見たことないし〜。(それなら、もっと大切に扱っとけ!)

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