今日も私は夢を見る(2)
私は就職して2年目で夢にまで見た一人暮らしを始めた。
お金に厳しい両親だったのでずっと一人暮らしがしたくても言い出せなかったのだが、自分にも福運が少なからず残っていたのだろう。
当時勤めていた女社長に相談すると「よく仕事を頑張っているからアパートを貸してあげるよ」と。一言。
「え…。いいんですか?」と困惑。
一人暮らしには勿体なさすぎる駅から徒歩5分の3LDKのアパートだった。
田舎のアパートで家賃は8万円。
敷金礼金、仲介手数料、その他諸々で25万円程。
手取りも少ない私が