相州貞宗:東京国立博物館所蔵
「貞宗」は「五郎入道正宗」(ごろうにゅうどうまさむね)から「相州伝」(そうしゅうでん)を継承したため、「相州貞宗」(そうしゅうさだむね)と呼ばれ、通称は「彦四郎」(ひこしろう)と名乗っています。正宗門下に入り、養子となって師の鍛刀術を継承しました。最初は近江国(現在の滋賀県)で刀鍛冶の基本を学び、五郎入道正宗に弟子入り。
入門の経緯については、「鎌倉の鍛冶場を訪れて弟子入りを懇願した」とする説や、「五郎入道正宗が尾張国(現在の愛知県西部)に来ていた際、訪問して弟子入りを懇願し