ドラムを叩かないコアな音楽ファンがドラマーを解説すると・・・???その5

『「みのミュージック」のみのさんの動画を見ながら、イトウの感想を書いていく』シリーズその5!!!

シリーズ完結まで意外と遠い気がしてきた!!!
ヤバイ!!!
書ききれるのかこれ!!!
誰か応援してくれ!!!


その1【94位 Meg White】【81位 John "JR" Robinson】
その2【78位 Micky Waller】【74位 Michael Shrieve】
その3【72位 James "Diamond" Willams】【71位 Butch Trucks and Jaimoe】
その4【70位 Tommy Ramone】【67位 Greg Errico】



【64位 Chad Smith】

Chad Smith のドラムもいいっすよね。ファンキーでありつつ豪快、ね。ちゃんとロック。


ようやく少しだけ知ってるドラマーが出てきたぞ・・・。

言わずと知れたスーパーバンド・Red Hot Chili Peppers のドラマー。


イトウは例によってほとんど聴いたことないけどね!!!!!

(自分が演奏する機会のない曲はほとんど聴かないし覚えられない人。)


とはいえ、高校生くらいになると洋楽ロックに目覚める人がぽろぽろ出始めてくると思うが、僕が高校の時は特にベースの Flea が大人気で、全然ロック畑出身でない僕の耳にさえ RHCP の人気は飛び込んできた。

で、人気バンドには、必ず偉大なドラマーの影がある。
Chad もその例である。


まーーーーーーーず豪快。

凄まじいハードヒッターである。

たぶん、ドラマー界トップクラスのハードヒッターでなかろうか。

かなり大きな体格で、身長190cmを超えているらしい。
腕っぷしも凄い。
その巨体を大きく揺らしながら、割と高めにスティックを振り上げる。
力任せかと思いきや、かなりスティックを長く持ち、しなやかなムチのようなストロークを駆使し、筋力や腕の重さだけに頼らない合理的で器用な叩き方だったりする(僕の目には手裏剣投げるような叩き方に見える。)。
グリップの形はかなり不定形。一般的?なロックドラマーに比べてかなりアトランダムというかフニャフニャした叩き方とも表現できそう。

実はダブルストロークやフラムなどのルーディメンタルテクニックや、弱音の演奏もうまく、ときどき左手でトラディショナルグリップのような形でスティックを持つ場面もみられるので、トラディショナルグリップでのプレイもできるのだろう。破天荒で豪快でいろんな問題(?)を起こしたり性格からは想像つかない多才さで、ひそかに相当練習してるでしょ?というのがプレイの端々から観える。

(今、改めて Chad のインタビュー動画をいくつか見て見たら、Buddy Rich の名前が出てくるね・・・。ジャズドラマーの影響かなり受けてるのね。)

全体的にドラムのサイズは大きいようだ。
基本1BD1TT2FT。
BDは26?24?。
TT&FTは13"、16"、18"か?。
シンバルもクラッシュが19”や20"など大きめのものを揃えている。

Chad の体が大きいのと、出音のアタックの強さと、シンバルが全体にピッチ高めのようなので、あまり大きなドラムセットを使っている印象が残らないが、このサイズはヌルく叩くととたんにダラダラしたサウンドになるサイズなので、ここまでクリアにスッキリ聴こえる Chad サウンドはどんだけアタッキーなのかと思う。

タイムはけっこう揺れる。でも不思議に気持ちよくて自然。ドラマーというか、ボーカリストのような揺れ方をするなぁという印象。RHCP 自体結構揺れるもんね。

使っているスティックは、Vater から出ている Chad 自身のシグネイチャースティックで Funk blaster という愛称が付いている。サイズは 406mm×15.4mm(僕の記憶だと15.5mmだったような気がするが、記憶違いか?それとも仕様変更があったのか?)で、涙型チップ。
Vater のスティックは、グリップエンドが台形に切ってあるのがかっこいいのよね。

僕はこのスティックが好きで、しばらく使っていた時期がある。
その太さ故、かなりパワーが出るので、当時やっていた音楽に馴染まずやめてしまったが、バランスが良くて操作感がとても良い。
涙型チップのおかげか、意外に色んな音が出せる。

Chad はシンプルパワードラマーではなく、意外なほど繊細なシンバルワークをやったり、表情豊かなゴーストノートを入れまくったりしているので、スティックにも Chad 感が出ている(語彙)。

面白いのが、椅子がめっちゃ低くて、膝がスネアの高さより上に出ていたりする。Jeff Porcaro や昔の Vinnie Colaiuta みたい。
手が膝に当たってリムショットし辛くないのかしらと思ったが、かなり大股開くペダルセッティングと構え方なので、どうやら問題ないらしい(キン〇マの前くらいに手が来る。)。

右足キックはかなりつま先を立てていて、ガニ股っぽく座っているようで、外側から斜めに足先を載せているようだ。
前傾姿勢で、ビーターのふり幅を最大限有効活用しつつ、体重をかけてクローズでゴリゴリゴリゴリ踏んでいる。


なんか、Chad の演奏を聴きながらこの note を書いていたっけ、異様に時間が経ってしまったので、この辺で投稿する。

あらためてちゃんと観察すると、実はとても奥ゆかしいドラマーだと実感する。



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