見出し画像

登別マリンパークニクスのラッコたち

1990年7月20日~2000年10月20日までラッコが飼育されていました。

 温泉の町である登別にポツンと建った大きな西洋建築の城。
それが登別マリンパークニクス。1990年7月20日に「北欧のロマンと海洋のファンタジー」がコンセプトの施設。正式な呼び方としてはマリンパーク「ニクス」となっています。
城の前方に北欧風の建物が扇形にずらっと並び、奥には遊園地「ニクスランド」があります。遊戯施設は積雪のため冬は営業を休止しています。
レストランがいくつかあり、団体専用レストランがあります。
気候が適しているからか、外でのキングペンギンのパレードを一年中やっています。長崎ペンギン水族館やアドベンチャーワールドでは冬季限定、同じ北海道の旭山動物園も冬季限定です。

画像1

 登別のラッコに関する資料を道立図書館所蔵のパンフレットや地方新聞の苫小牧民報から探しましたが、見つかりませんでした。北海道新聞の地方版なら写真があるようでしたが、閲覧していたのが文字で打ち込んだデータベースからの閲覧のため、見るには原紙を探す必要があります。
新聞から得られた情報も他の園館に比べると少なめではありましたが、他の園館とのラッコの搬出入情報と飼育担当だった方とのやりとりから大体のことはわかりました。

画像2

 左がラッコ館だった場所への入り口。地下へ潜るスロープになっています。多くの観覧客に備えて、手すりが道の真ん中に設けられています。

登別ラッコ

現在はラッコがいた水槽は改装されて、イワシの群れ展示のための空間になっています。

画像4

 多くの観客が観覧することを想定した立見席。
ここでラッコ水槽のためのスペースだったんだと感じることができます。他の水族館のラッコ水槽の前や熊本市動植物園のキンシコウ舎の前、平川動物公園などのコアラ舎前もこのようなスペースがとられています。

画像5

ここから先は

1,999字 / 3画像
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?