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いおワールドかごしま水族館のラッコ達
1997年5月30日に鹿児島にオープンした水族館。ラッコはオープン前に搬入していました。
神戸の須磨海浜水族園からトコ(♂)、新潟のマリンピア日本海からララ(♀)を借り受け、1998年5月13日にラッキーが生まれました。ラッキーは10月3日に野生からやってきたお嫁さん候補のチェリーと10年間暮らしましたが、子を授かることはありませんでした。
2008年12月3日、ラッキーは所属であるマリンピア日本海へセスナ機で帰っていきました。替わってマリンワールド海の中道からやってきていたカイ(♂)と繁殖を目指すこととなりました。二頭とも既に高齢に入っていたため体の衰えが出始め、2011年11月29日にカイが死亡。最後の一頭となったチェリーも2013年5月23日に死亡し、かごしま水族館でのラッコの飼育は終了しました。
かごしま水族館ラッコデータ
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ラッキーとチェリーの名前の由来
1999年の3月1日から31日まで、ラッコ水槽の前や市の広報誌などで募集した。687人、827点の応募があった。ラッコのイメージにふさわしく、親しみやすさや覚えやすさなどを基準に選んだ。
ラッキーは「すくすく育って幸せに」の願いが込められ、チェリーは水族館の目の前にある桜島にちなんでつけられた。
季刊誌「さくらじまの海」からラッコ関連記事を紹介
2002年、チェリーと同居していたラッキーはよく交尾を迫っていました。9月に興奮したラッキーが噛みついてチェリーは目の周りにケガをしてしまいました。
治療のために2頭を分けて飼育し、ケガが治った後に再び同居させるとラッキーはすぐに興奮してチェリーに激しくぶつかったり噛んだりしてしまうために再び2頭をわけて飼育せざるをえなくなくなりました。
ラッコの性格、エピソード
ラッキー
大胆なラッコです。
大胆なくせに意外と度胸のないところがあります。
エサの誘惑には勝てません。
なぜか水をよく飲みます。
チェリー
警戒心が強いラッコです。(エサの間にかくした薬もすぐ見つけます。)
その反面好奇心は意外とあるようです。
ラッコに流氷プレゼント
前の特別企画展で流氷にタッチするコーナーを設けていたのですが、企画展の終了とともに、予備として残しておいた流氷の塊をラッコにプレゼントしてみました。
2頭のラッコのうち、ラッキーは大胆な性格、チェリーは少し怖がりなので、流氷を渡してもチェリーは近づかないだろうと思っていたのですが…。
いざ与えてみるとチェリーはすぐに近づいて流氷の匂いをかぎ、上半身をのせる、両前肢でたたくなど、いろいろなことをしました。それに比べるとラッキーは流氷をとても怖がり、ほとんど近づけない状態。普段の2頭と比べると意外な感じもしましたが、チェリーは元は野生のラッコで氷も見慣れていたのに対し、水族館生まれのラッキーは大きな氷を見たことがなかったせいかもしれません。
好みの変化
かごしま水族館ではラッコのエサとして、イカ・サケ・タラなどを与えています。しかし、カイはサケ・タラが好きではないようで最初はほとんど食べようとしませんでした。
そんなある日、一緒に飼育しているメスのチェリーが食べているサケとタラがおいしそうに見えたのか、横から奪い取って食べてしまいました。なんと、それからはイカよりもサケやタラが好きになったようです。
表情豊かな「カイ」
カイはとても表情豊かなラッコです。職員がラッコ水槽に入ってくると、好奇心いっぱいといった様子で迎えてくれます。
またお腹がいっぱいになった時は、「もう食べられないよ。」といった感じでそっぽを向いたりもします。
また、カイには面白い癖もあります。それは「おしっこ」をするときに後肢で股間をかくようなしぐさをすることです。
水族館のガラス越しにこの仕草が見られたら…。
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ラッコはp4「いるかの時間らっこの時間」のコーナーで紹介されます。
※2006年に調子を崩したラッコはチェリーです。ごく一時的な食欲不振。
鹿児島でのラッコの調査について
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ラッキーはマリンピア日本海から須磨海浜水族園に移り、明日香と10年近く過ごしました。よい距離感の2頭でしたが、繁殖まではいきませんでした。SNSを見ると人気のあるラッコで明日香との生活の様子がよく投稿されていました。ラッキーのよく水を飲む癖は須磨でも健在だったようです。
僕も神戸にラッキーを観に行こうと思っていましたが、感染症の流行で県外移動がままならなくなったうえ、改装工事が始まったことによる引っ越し、その引っ越し先での死亡によりそのまま会えずじまいになってしまい残念です。
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季刊誌「さくらじまの海」と南日本新聞の過去記事を閲覧・複写しました。
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かごしま水族館20周年記念誌を閲覧・複写しました
ラッキーは長生きでかごしま水族館・マリンピア日本海・須磨海浜水族園を移動し、須磨海浜水族園で多くのファンがいました。
「さくらじまの海」には子供時代のラッキーのことがいくつも記事があり、須磨のファンにSNSで見てもらうと全く知らなかったようで、ラッキーを好きな人のために記事で紹介したいと思いました。
特に初期の、ラッキーが生まれたばかりの頃の日記はファンの方なら喜ばれると思います。
機会があれば、「さくらじまの海」のラッコ関連の記事を上記のリストにまとめましたので、鹿児島の図書館で読んでみてください。
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