見出し画像

「美味しい」よりも「優しい味」が欲しいときがある

ホッとする味があります。私にとっては、水炊きの残り汁に冷やご飯を投入してクタクタになるまで熱を通した雑炊ですね。とくに鶏のもも肉の脂と旨味を吸い込んだご飯が、口の中でホロリホロリと崩れていく感触に満たされた気持ちになります。飲食店のメニューに載せたとしても、誰も見向きもしないでしょうけど。。

森沢明夫さんの「津軽百年食堂」を読んでいて、常連さんに愛される蕎麦は、たぶん、そんな優しい味なんだろうな、と思ったのです。「こりゃウメー!」じゃなくて「ホッとするよね♪」。全身の力がフワ~と抜けていくような感じ。

長くつきあっていけるのは、そういう感触をえられるものかもしれないですね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?