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【日本電産6594】【2025年売上高4兆円への具体的な事業ポートフォリオ】【e-axle事業収益化の道筋】【着実な自律成長とM&Aの連打!!】


 日本電産 前回まとめnote


 日本電産 前々回まとめnote 



1.永守会長の秀逸、元気が出るコメント


まずは、今回の決算発表での永守節。これが毎回楽しみですね。今回の中では、ものすごい年寄り扱いされているが、まだまだ元気。階段上り競争も負けないという永守節や、値上げに関するところとでちんたらちんたらやってられるわけにはいかないなどの永守節に爆笑してしまいました。

 『日本電産の感性を学ぶのに3年はかかる。元居た企業から日本電産の感性を学ぶまで。コスト感覚などは。きっちり立てた計画は貫徹する。新しく来た幹部にも、その辺りはわかってもらう。学んでもらう。         

  最も大事なのは、トラクションモータなので、関社長にはしっかりやってもらう。私が任命責任者ですから。再登板することに対して、ものすごい年寄り扱いされているが、体も元気だしまだまだ、階段上り競争しても負けませんから。私が筆頭株主ですし、私が満足できる。投資家の皆さんが安心できる。そういう経営をする。関にたった一年で渡したのは失敗。ロシアやウクライナやらの問題やら向かい風がたくさん来た。値上げやらもちんたらちんたらやってられるわけにはいかない。時間をかけすぎていられない。

 業績も、株価も上げてもらわないとあかん。株価一万円くらいで残っておれば私も我慢したが。今の株価は私は我慢できない水準。株価がもっと下がるよりも、上がる方がいいでしょ。私がしっかり任命責任を果たす。3年あれば関もしっかり日本電産の感性をわかってくれる、習得できる。全体はまだ早かった。まずは、一番重要な、車載事業をしっかり利益をあげてもらう。会社で一番利益をあげたものが社長になる。それが日本電産。

 業績があがらなくてもいつまでも社長でいるような会社にならないように。 株価が上がらない無念さをわかって欲しい。』


2.日本電産 2022年3月期決算。2022.4.21発表。

 
 今回も、前回同様に車載事業についてのまとめが多く割かれた決算発表であった。前回は、中國、インドなど成長市場への注力とともに自動車だけでなくミニバイクのEV化の元年と位置付けた特集が目を引いたが、今回は将来を見据えた、E-Axle事業収益化の道筋を具体的なスケジュールで示してくれたのがとても今回は目を引いた(量産第一世代:19年スピーディーな参入、量産化で市場シェア拡大、量産第二世代:23年更なる性能アップと原価低減で黒字化を達成前倒し、量産第三世代:26年高成長期を勝ち抜く圧倒的な競争力)。

 


売上、利益ともに増収増益で過去最高。
売上高:18.5%増収 1兆9,182億円(過去最高)
営業利益:7.2%増益 1,715億円(過去最高)
税引前損益:11.9%増益1,711億円(過去最高)
当期利益:12.2%増益1,369億円(過去最高)



■日本電産 2022年3月期決算。 売上、利益ともに増収増益で過去最高。 2023年売上3兆、2025年売上4兆、2030年売上10兆円企業へ向けたビジネスモデルの構築。 自立成長及びM&Aを含めて4兆円をまずは目指す。 
精密 0.8兆 車載 1.3兆  家電等1.3兆 その他0.6兆



3.車載事業 2025年 売上高 1.3兆円へ向けて









4.精密小型モータ 2025年 売上高 0.8兆円へ向けて






5.家電・商業・産業用 2025年 売上高 1.3兆円へ向けて




6.その他製品グループ 2025年 売上高 0.6兆円へ向けて




7.まとめ

 2022年3月期決算は、増収増益、過去最高の売上高と、過去最高の営業利益、経常利益、当期利益をたたき出したがまだまだ、これからの成長を考えるとまだまだである。楽しみしかない。売上高は1兆9,182億円と2兆円までもう少しのところまできた。2023年度で間違いなく2兆円の大台へ乗せてくるだろうし、車載事業の収益化も、シェアをとりつつも原価低減を図り黒字化も見えてきている。関社長が全体ではなく車載事業の専業になるのでその手腕に大いに期待したい。

 車載事業以外の、精密小型モータ、家電商業産業、その他機器の分野も楽しみで、特に工作機械分野への殴り込みへ大いなる熱意を感じた決算発表であった。

 

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