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かわいいの進化論

※この記事は2023年11月27日にアメブロに書いたものと同じ内容です。


図書館から【日本の「かわいい」図鑑〜ファンシーグッズの100年】をかりてきて読みました。
本の内容を一言でまとめるなら、「かわいい」が日本の歴史において歩んだ軌跡。
日本で「かわいい」がどのように進化していったのかについて、その時代ごとの「かわいい」に焦点をあてて書かれた本です。
ちなみに大正時代から辿っていっています。
もちろん本の中では、内藤ルネさんや中原淳一さん、田村セツコさんなど日本の「かわいい」を築いてきた第一人者の方達のことも紹介しています。
でも内藤ルネさん、中原淳一さん、田村セツコさん、高橋真琴さんについては、個別に記事を書いて紹介したいなと思っているので、この記事ではあまり触れないでおきます。
また、わたなべまさこさんなど昭和に活躍された少女マンガ家さん達についても書かれていたのですが、以前私が書いた記事の内容と少しかぶるなと感じたので、この内容については該当記事を添付して終わろうと思います。

この本で紹介されている方は、どなたも素敵な「かわいい」を生み出されている方ばかりなのに、色々と端折ってしまって申し訳ないです💦
今回の記事では私が特に感銘を受けた内容に関係するお二人を紹介させていただきます。

1人目は蔦屋喜一さん(つたや・きいち)です。
きいち先生は昭和20〜30年代にもっとも人気の高かったぬり絵作家さんです✍🏻🎨

昭和53年〜平成元年頃にも第2次ブームが起こり、さらに2005年からも新しいシリーズのぬり絵が刊行されました。
このことからも、きいち先生が長きにわたって多くの人から愛されてきたことがわかりますね

まず私がきいち先生の絵に魅了された理由の1つは、描かれている女の子達がとっても可愛いことです🥰

くりっと丸くてかわいらしいつぶらな瞳👁💕剥きたてのゆでたまごのように白くてなめらかなお肌。
そしてほんのり紅がさしたプニプニのほっぺ。
食べちゃいたくなるぐらい可愛いですよね💕←

2つ目の理由は女の子が着ているお洋服が可愛いからです👗💞

お花で縄跳びをしている女の子が着ているワンピースは特に私のお気に入りです😉
皆さんもスカートが赤とピンクとだいだい色と白で段になっているのはひと目見てわかったと思います。
でもそれだけじゃないんです。
よ〜く見てください。
なんと!襟と袖にもピンクとだいだい色の段があるんです!
私がこのことに気づいた時には、きいち先生のデザイン力とファッションセンスの高さにあらためて感服いたしました🥺

ちなみに私が実際に着たいお洋服を画像の中から選ぶとすると、1番最初に載せたうさぎ帽子の女の子が着ているブラウスです。
ピンク地に水玉というデザインも可愛いですし、なんと言っても襟が私の大好きな丸襟ですからね。
さらに私がコーデを考えてみちゃったりすると、黒や赤のフレアスカートにあわせたり、デニムや白のジャンパースカートを着たりしたいなと思いました

3つ目の理由は色使いです❤💛💚💙💜
私はきいち先生の絵には、原色やビビットカラーが多く使われているのではないかと自分なりに分析しています。
そのせいなのか、私はきいち先生の色使いにどこかポップさを感じてしまいます。
なので、私がきいち先生が描くお洋服を可愛いと思うのはデザインだけじゃなく、このどことなくポップな雰囲気を私に感じさせる配色仕方も理由の1つになっています。
もし、私にもきいち先生のような優れた色彩感覚があったなら、憧れのレトロポップなコーデなんかも組めちゃったりしたのかなと思いました。

2人目の方は水森亜土さんです💐

(この記事に載せている画像にはネットで探してお借りしたものも含まれています)
水森亜土さんは1965年にNHKの歌のお姉さん的存在になり、歌いながら透明なアクリルボードに両手でお絵かきするパフォーマンスで、一躍お茶の間の人気になりました。
彼女のイラストは絵付きグッズとなり、サンスター文具やリリックから、ペンケース・ノート・カード・消しゴム・下敷きが発売されました。

もし私が上の画像のオルゴールの曲を決められるとしたら、YUIさんの「CHE.R.RY」を選びたいです🍒💗

彼女が描く女の子は頭身が低く幼い見た目でも、不思議なことに大人の女性が持つセクシーさも一緒にあわせ持っていると私は感じています。

この本には、水森亜土さんが「エロかわいい」という概念をつくった方だと書かれていて、それを読んだ私は衝撃を受けるとともに深く納得しました。
たしかに水森亜土さんが活躍する以前はまだ、こんな幼い見た目の女の子が半裸に近い格好になったり、「チュッ♡」とキスしたりという「ちょっとエッチな」シーンが、イラストで描かれることはなかったような気がします。
こうして水森亜土さんが「エロかわいい」の発祥となったわけですが、それ以降「かわいい」は本来矛盾するさまざまな感覚と合体しつづけ、「キモかわいい」や「大人かわいい」など数多のバリエーションを生んできました。
水森亜土さんの存在がなければ、日本の「かわいい」はここまで発展していなかったかもしれません。
彼女の存在は間違いなく、ファンシーグッズ、そして日本の「かわいい」をレベルアップさせました💕

本の内容とは関係ないのですが、この記事の執筆にあたり、水森亜土さんについて調べていたら、2015年に「OLIVE des OLIVE」で水森亜土さんとのコラボ商品が発売されていたことを知りました。

鞄もワンピースも可愛すぎます🥺💕

ちなみに上の画像ではわからないんですけど、なんとワンピースの模様は、水森亜土さんが描いた女の子のイラストがプリントされていたりします。
淡くふんわりとした色合いがガーリーで可愛いですし、ちょっとレトロな襟の形も私の好みどストライクで、見ているだけでキュンキュンします❤

水森亜土さんのイラストは前々から好きだったけど、この本を読んだらさらに心惹かれたのでLineのスタンプを買ってしまいました。

どれもみんな可愛い(∩ˊᵕˋ∩)♡
そして以前、NHKの天然素材という番組を見たら、水森亜土さん自身もすごく魅力的な方でビックリしました。
黒柳徹子さんのような自由な空気を纏っている気がしました。
開放的で自由な感性があったからこそ、未成熟の美である「かわいい」と成熟の魅力である「セクシー」という、本来矛盾する感覚を合体してみようと思いついたのかもしれませんね🎶



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