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英語で算数をやってみた

イマージョン教育というのがありますが、ご存知でしょうか。

イマージョンとは、「浸すこと」という意味で、英語の授業だけでなく、他の授業も英語で行うことで、英語にどっぷりと浸るスタイルの教育をこう呼びます。

「英語を学ぶ」だけでなく、「英語で学ぶ」わけです。

一部の私学の中・高校では導入されているようですが、本当にごく一部です。
今回は、英語圏で使われている教科書を使って、英語で算数をやってみたいと思います。

1. The total of the ages of Grandad ,Dad and Alex is 158. If Dad is 52 and Alex is 17,how old is Grandad?

2.There are 424 toffees in three jars. If there are 162 in the first jar and 95 in the second jar,how many are in the third jar?

*イギリスのテキスト New Mastermaths Book2 (Oxford University Press) からの引用

小学校低学年の計算の文章題ですが、日本語に訳さずに英語のままで処理しやすい印象ですね。

イマージョン教育の良いところは、英語を和訳することよりも、英語で理解することに眼目を置けることだと思います。

それと、このテキストには算数クイズや算数ゲームがたくさん盛り込まれているので、インストラクションを英語で読むのも楽しいです。

英語はさておき、こんな授業だったら、小学生のころから算数好きになっていたかもしれないなぁ、なんて思いました。

これを英語学習に活かす時は、英文のインストラクションを暗唱して、ゲームのパートナーに英語で説明するといいですね。

誰かに英語で説明する、というのは、普段の日本語環境ではないことなので、ゲームという環境において英語を必然とすることになります。この方法は、気軽にできる英語漬け体験になります。

相手に伝えるために、実際にカードをシャッフルしたり、カードをグリッド・ボードに置いたりしながら英語を使えば、英語が自分の言葉になるのがわかると思います。


以下は、インストラクションの説明です。
『このゲームは1から6まで数字を書いたカードを用意して、2人一組でプレイします。

カードを切って、数字が書かれた面を伏せてまとめて置きます。
上から3枚のカードを取って、グリッド・ボードにならべて、そのカードで作れる一番大きい(3桁の)数字をつくります。その数字を書きとめておきます。

残りの3枚のカードで同様にして、一番小さい数をつくります。書きとめた2つの数字を足したものが、スコアになります。

もうひとりのプレイヤーも同様にしてスコアを出します。より高いスコアを出したプレイヤーが1ポイントを獲得します。どちらかが5ポイントを取るまで続けます。5ポイントを先に取ったプレイヤーが勝ちです!』

内容がわかったところで、ぜひゲームのパートナーを見つけて、英語で説明してゲームを楽しんで見て下さいね。

以下、英文のテキスト版です。

Shuffle the number cards and place them face down in a pack.
Take the top three cards and place them on the grid board to make the largest  possible number. Write it down. Repeat with the next three cards to make the smallest possible number. Add your two numbers together. This is your total score.

Your partner now takes a turn. The player with the higher score wins 1 point. Continue until one player scores 5 points. This player is the winner!

<英語のしっぽのつかみ方⑱>英語でゲームの説明をして、日本にいながら英語漬け体験をしよう!


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