英語独特の構文に慣れよう

英語と日本語の大きな違いは、語順の違いがありますが、それは思考のベクトルの違いなんですね。以前にも書いたことですが、復習してみましょう。

英語は、話者の近い情報から始めて、離れた情報へと展開していくズームアウトのベクトルです。

一方日本語は、話者から離れた情報から初めて、近い情報へと展開していくズームインのベクトルです。

住所の表記を見れば一目瞭然です。

日本語では、東京都○○区△△町123番地
のように、大きな区画から番地へとズームインしていきますよね。

英語では、123 △△machi ○○ward Tokyo ,Japan
のように、番地から大きな区画へとズームアウトしていきます。

このような思考の違いが、語順の違いになっているというわけです。

そのほかにも、英語には独特の思考が構文に影響している場合が多くあります。それらを少しずつ紹介していきますね。

たとえば、
「この道を行けば、駅に出ます」
という日本語を英語にするとき。

日本語には「(あなたが)この道を行けば、駅に出ます」というように、隠れた主語の(あなた)があるわけですが、それを補ってYouで始めればよいかというと、そうではないんですね。

英語では、
This road will take you to the station.
となります。

直訳すると、「この道があなたを駅へと連れていくでしょう。」ですが、日本語ではそのような表現は見かけませんよね。

このようにThis road などの名詞を主語にする構文を、無生物主語構文といい、英語独特の表現になります。

もうひとつ例文を出します。

「なぜあなたは昨日あんなに怒ったのですか。」

Why を使うと、
Why were you so angry?
となりますが、英語らしくWhatを使う表現も覚えましょう。

what made you so angry.
何があなたをそんなに怒らせたのですか。

こちらの方が、make (~させる)を使っている分、原因を追究する感覚が若干強いような印象の文になります。

無生物主語の基本はこんな感じです。

次回、応用編をお届けします。では、ごきげんよう。

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