足が地につく(2022/7/31)
【タワマンに住んでみたいか】
うっかりカミングアウトすると、我が家は貧乏です。
東京都の最低生活費ギリギリくらいで人間2人と猫と亀とカナヘビたちと暮らしています。
数年前、住む家と貯金を人にすべて渡して急遽このアパートに引っ越してきて、さらに僕が(持病と)積み重なった精神的負荷からまったく身動きが取れなくなったとき、誰もが
「生活保護はあなたみたいな人を救済するためにあるんだから、堂々と使っていいと思うよ」
と言ってくれました。
し、実際に検討もしました。
まあ紆余曲折ののち、こうして何とか行政のお世話にはならずに立ち直ることはできたのですが…。
それでもおそらくこのブログからイメージされる印象よりも、僕たちの金銭事情は今もギリギリの低空飛行。社会的にはかなり低い水準で生きていると思います。
でもそれを特に恥じてはいないです。
この訳ありな二人が自分たちの力だけで生きていけていることに「俺たちよくやってるよなー」って素直に思えるし、ほら、僕たちは二人とも錬金術が使える(笑)。つまり、お金はそんなにかけなくても、好みのものも美味しいものも楽しみも、大体自分たちで作り出せちゃう。
そんなこのささやかな日々は、むしろ豊かだとさえ感じています。
さて、お題の
『タワマンに住んでみたいか』
ですが。
もし誰かに
家賃を出してあげるから、今のそのアパートか、タワマンか、好きなほうに住んでいいよ
って言われたら、僕は即答でこのボロアパートを選びます。
タワマンの魅力がまったくピンと来ない。確かに数日間くらいなら眺望に感動できるかもしれないけど。
そもそもの大前提、大地に生きる生き物である人間がそんな地面から離れたところで生活することに、個人的には違和感しかありません。
同じ高いところに住めるなら高尾山がいい。
(また言ってる)
もしお金が湯水のように潤沢にあったとしても、たぶん暮らしは今とそんなに変わらないんじゃないかな?
生命(健康)を維持できるだけの食料を丁寧に工夫しながらいただき、
持っているものを大切に最後まで使い、
古い家を慈しみ、手入れしながら暮らす。
将来に不安がないわけではないけれど(てか、あるけど笑)、それでもこれまで生きてきた中で、今が一番穏やかなんです。
今の生活は、貧乏ながらも堅実に自分を生きられている、『足が地についた』生活なのだと思います。
しかし歯がゆいのは、例えば友人たちのピンチの時に物質的な手助けができないこと、かな。こちらはいつも色々としてもらっているのに…。
お金はあるに越したことはないですよ。
愛があれば金は要らないとか、そんな綺麗事は決して言わない(笑)。
《BGM》
明田川荘之/My Favorite Things-Tennessee Walz
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