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マチナカ防災基地

熊本市中心部、上通りと呼ばれるアーケードの中に、他の建物とは違う、一際目立つ建物が建っている。

その名は 「オモケンパーク」

2016年の熊本地震で被災した先祖代々受け継がれてきたビルの跡地に2019年春に新築された建物だ。

この場所では、ソーシャルグッドな価値観を発信する、ソーシャルデザインパークという位置付けだ。

中にはカフェ「PARK SIDE COFFEE & TEA」が併設しており、小国杉の香り漂う店内で、パンケーキプレートやコーヒーを提供している。

様々なイベントやワークショップも行われており、まさに上通りの”縁がわ”的な存在である。

そしてオリンピックイヤーの2020年1月に新プロジェクト「マチナカ防災基地」が始動しました。

マチナカで考える防災

様々な大規模災害が多発する昨今。防災についての話題は連日テレビやラジオ、webメディア、新聞、雑誌など様々なメディアが取り上げています。
その影響もあり、食料品や日用品の備蓄に取り組んでいる方も少なくないでしょう。

しかし、エネルギーの備蓄はどれだけの人ができているでしょうか?

エネルギーといっても様々なものがありますが、マチナカという特性を考えると

◯旅行者(日本人、外国人)
◯買い物客(熊本県内全域から)
◯働く人
◯地域住民

マチナカにいる人を大きく分けると上記の4パターンに分かれると思います。
この人達がマチナカで大災害にあった場合何が必要でしょうか?

一番の特性としては、住んでいる人よりも滞在しているだけの人が圧倒的に多いということ。

それを考えると、防災基地の役割は長期で避難する場所というよりも一時的に避難できる場所が必要なのではないかと考えました。

そこで重要になってくることは、連絡手段を確保するということ。
災害時に電話は海鮮がパンクし繋がりにくい状態になりますので、SNSなどのインターネット通信を使うツールを使用する必要があります。
そのため現代社会においては、電気が生命線にもなるのです。

2018年の北海道胆振東部地震の際に、知人がたまたま旅行で札幌にいましたが、区役所などの公的な充電スポットは数時間並んで充電できた時間が10分だそうです。
公共の機関でも、限界はあるためそれを分散させてあげることも重要だと感じました。

そこで、イマココ電力では、「imacoco energy Sta.」という活動を行っています。
「imacoco energy Sta.」については、別の記事に書きたいと思います。

このようなことから、長期間その場で過ごすようなシステムは必要なく、スマホの充電ができ、灯りが灯せる程度の簡易的な蓄電システムがあるだけで助かる人や安心できる人がたくさんいるのではないでしょうか。

そのためのポータブル蓄電システムを4種類設置しております。
普段からカフェ利用者には開放しているので、使ってみることもできます。

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その他の備蓄や防災設備

ポータブル蓄電システムの他にペレットストーブとペレットグリルヒーターを設置しています。

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冬場の寒い時期に災害が起き停電した場合の、暖をとる手段や簡単な調理をできる手段として設置しています。
ペレットストーブに関しては、燃料供給と給排気用のファンを回すのに少量の電気を使いますが、ポータブル蓄電システムが満タンであれば無充電でも数日間は動かすことができます。
また、この給排気のファンのおかげで炉内の燃焼環境が良い状態をキープできるためアーケードでも使えるレベルで煙がほとんどでません。
※着火時や何かしらの理由で燃焼不良がおこると煙が出ます。

さらにペレット燃料は、10kgのパッケージで密閉してあるため長期保管にも向いています。※製造元によって内容量やパッケージは変わります。

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また、オモケンパークの屋上テラスに設置しているGarden Iglooは、災害時に防災ドームとして活用できます。
ドーム型の個室になっており、何かしらの理由で隔離しなければならない場合などにも有効です。
ドーム内に設置している照明の一つがBluetoothスピーカーが搭載しており、ポータブル蓄電システムで照明をつけた上で、スマホを通して音を流すことができます。
radikoなどで情報を入手したり、好きな音楽を流したりできます。


これらの内容を映像にまとめたものがこちら


まとめ

このようにどこで被災したかで必要なものが変わってきます。
それぞれの状況でも変わってくるでしょう。
大事なことは、それぞれの立場や状況で備えることが「自助」
その備えがある人同士で足りないものを補い合うことが「共助」
だと思います。
自分のことは自分で守る。まずはできることからはじめましょう。


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