🥇C 債券のイールドカーブのイメージ

まずはこちらをご覧ください😊100万円を貸してほしい人が2人います。どちらの人だったらお金を貸してもいいかなと思いますか。


多くの人は【明日返してくれる Aさん】だったら100万円を貸してもいいかなと考えると思います。ちょっと10年後は…その間に何が起こるかわからないし不安ですよね💦

同じ理屈を国債(国の借金)に言い換えると、

と2つの債券があれば、安心感(10年後に国がどうなっているか…🤔)から【1年ものの国債】に人気が集まるでしょう。

すると、

1年ものの国債の方に人気が集中すると、利回りは下がり(理由は省略します)、人気のない10年ものの国債は利回りが上がります。
これを、縦軸を利回り、横軸を債券の残存期間としたグラフに描くと…

このように残存期間が長くなるにつれて右肩上がりの曲線となります。この曲線のことを【イールドカーブ】といい、イールドカーブが右肩上がりの状態を【順イールド】といいます。
5年先より1年先の方が人気がある…普通の状態ですよね。

●スティープ化、フラット化、逆イールド

そして、イールドカーブですが

赤い線の上に何人の投資家が乗っているか(乗っている重みで線が下に下がる)という見方ができませんか。

いまは10人の投資家のうち5人が「やっぱり短期の方が信用があるし良いよね〜」と短期国債の方に線が傾いています。

○スティープ化
では、順イールドの状況の時に、政府が…
これから金融緩和をします!
と言うとどうなるでしょうか。

投資家の中では金融緩和で景気の回復を期待し、長期国債を手放して短期国債を持とう!という人が現れます。
すると、長期国債を持っている人が減るため右肩上がりの上がり方が青い線のように大きくなります。この状況を【スティープ化】といいます。

〇フラット化
逆に、政府が金融緩和を縮小をすると言ったらどうなるでしょう。


景気が悪くなりそうという不安から、長期国債の方が安心かも…という心理が生まれ長期国債の人気が高まります。すると、赤い線の傾きは債権の残存期間が長いほど下に下がっていきます(人気が高くなる)。この状況を【フラット化】といいます。

〇逆イールド
さらに経済情勢などにより長期国債の人気が高まると(みんながみんな長期だ〜!と長期国債に殺到する)、青い線のように順イールドのカーブと真逆の曲線を描くようになります。この状況を【逆イールド】といいます。
投資家はみんな【近い未来より遠くの未来に期待している】ので、【近いうちに不景気になるサイン】とも言われています。


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