”これまで” を ”これから”に変えるチームづくり 〜チームってなんだろう〜
The Agile Guild(TAG) Advent Calendar 2018 13日目 の記事です。
(昨日までの話)
悩んだ末に導き出した(現時点で)最高(になる要素を持った)のチームができた。
今日は、自分の”これまで”をざっとふりかえりながら、”これから”(今まさに↑の状況のこと)につなげるところまでをキーワードとともにピックアップしてみた。
周りなんて見えない
社会人になってからの10年間はただひたすらコードを書くことが楽しかった。
入社してからコードを書き始めたので、周りに追いつくためにも必死だった。
顧客のところに常駐し、なんでも一人で解決する必要があり、チームとはなんぞやも知らずに、
ただ、自分の世界で闘っていた(言われたことをこなすだけで精一杯)
世の中の流れなど気にもしなかった。
・・・のですが、
ある日、衝撃のスライドを目の当たりにしたわけです。
・われわれはなぜここにいるのか?
・相手の無謀を止めないとしたら僕らの仕事の目的とは何だ?
!!!
・では、お前はどうなんだ
・理想とはたどりつくべき場所のことではなく、ありたい姿に向かい続けることなんだ!
!!!!!
殴られたどころの衝撃ではない衝撃を受けたのを覚えています。
お前はどうなんだ?・・・どうなんだ・・・どうなんだ・・・なんなんだ・・・
今読み返しても涙しかない。
はじまりはいつもひとりから
2010年ごろから徐々に外に目を向けだしてはいたものの、本格的に外界とコンタクトをとるようになったのは2012年ぐらいから。
人生を変える(えた)サービスに出会ったのがきっかけでしたが、とにかくひとりで突き進む毎日。
仕事以外でもコード書いたし、本も読んだし、、
でも、ひとりで。
当時、思いを共にする仲間はいたがチームではなかった。
チームって何
ひとりで突っ走ってきた(周りは周回遅れだぜ!気分)がばかりに、知識だけが先行して実際にチーム(と呼べるチーム)で動いたことはないし、チームを作ったこともないし、与えられたリソースでギリギリ致命傷の状態のまま動かざるを得ないことはままありました。(デスマって最近聞かない気がする
どうあればよいのか、正しいものを正しくつくるにはどうすればいいのか、叫んだだけで結果が出るわけもなし、、
結局、塹壕にいる諸君の中のひとりだったことにはかわりなかった・・・
チームが大事であることを理解すればするほど、チームでなければいけない思いは強くなり、とにかくチーム結成のことを考え、チームで成果を出すことを考え、どうやったらチームになるのかを考え・・・
なぜチームなのか?
何のためのチームなのか?
「目的のために目的を問う」という禅問答のような呪文を唱えながらの毎日。
チームとは、という気づき
・自分は、チームを作りたい人(集める人)
・メンバーはチームに参加する人(呼ばれた人)
お客さんを招くわけではないし、部下でも手下でもない
・・・意識(価値観、期待値)の差はとても大きい。
・自らの意思で行動できるか(自律自走)
・チームのために行動できるか(貢献)
・当事者よりも当事者らしい意識を持てるか
それって、コードを書くことより重要なんじゃ?
そこに、プログラマーでなければいけない必然性はなかった。
どんなに腕があろうとも、集まっただけではチームとは呼べない。
価値観を共にできるからこそ、"チーム"である。
対峙(退治)すべき共通の敵は自分の”これまで”
チームは、
正しいものを正しくつくるために、
課題を解決したい顧客のために、
一人では成しえない成果を出すために、
ありたい姿に向かい続けるために、
唯一にして最大の敵を倒す。
固定観念と悪しき習慣
見えない敵は見えない壁、そしてそれは自分で引いた境界
何かを待つ、いい感じになることを期待する、誰かがなんとかしてくれる
すべては自分が引いてきた境界であり、(他人のせいにして自分はセイフティゾーンにいるという)”これまで”の行い。
先生!動き出しましたよ!
変わろうなんて意識しなくても、チームが機能し始めると嫌でも変わっていく。
自分で引いた線は自分で消せる、越せる。
境界のその先へ
人はそれを越境と呼ぶ
チームづくりの方法や、集める側と集められる側のマインド、どうやってチームを回していくか、整えていくか・・言いたいことは山程あるのだが、手段に溺れてはいけない。
自分の答えは他人の中にはない
だからこそ人それぞれ、現場それぞれにジャーニーがある。越えるべき境がある。
おーい!磯野〜!チームつくろうぜ!
役割を越えて、組織を越えて、もしかしたら会社も越えて、
中島くんが磯野くんを誘うように、孤軍奮闘から俺たちのAチーム結成へ
グループでもパーティでもサークルでもない。
俺たち、チームなんだ。
もちろん作っただけでは終わらない。 ”これから”が本当のジャーニー。
どんなに小さな一歩でも、その気持ちだけでも、
変化し続けることを許容し自ら変わっていく。
そんなこんなでチームをつくってきましたよというお話でした。
まだチームをつくったばかりで偉そうなこともためになることも言えませんが、
少しでもみなさんの”これから”を応援できればと思います。
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