他国爆破映画について

 むかし、というほどでもないけど、某少年探偵の映画を見たらシンガーポールのマリーナベイが爆破して、てっぺんの船が地上に繰りだして大変なことになっていた。思わず、おいおい、いいのかよ。そんなことしちゃって。と思ったのだけど、まあいいか。と僕はほっといた。だって、その映画シリーズは日本の有名観光地を軒並み爆破させていたのだ。いまさら、ひとつやふたつ爆破したって、髪の毛が一本や二本増えるみたいなもんだ。
 でも、それってやっぱり言い過ぎだよな。確かに僕は日本をポンニチとか言われても、スポニチみたいだなとしか思わないのだけど、世の中にはきっとどうでもよくない人もいるのだろう。同じように、シンガーポールがポールシンガーになったら居心地が良くない人もいるんだろう。
 と、ここまで書いて思いだした。子供のころ、僕は爆破が好きだった。特に「天空の城ラピュタ」の水中が爆破するシーンだ。大量破壊的なあのフォルムが昂奮させたのは間違いなかった。
 いま思うと、おいおい。やっぱり、厭世的だったんだなとほほえむ話題ではあるけれど。


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