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「今買ったワインを早く飲みたい!」 → ワイン急冷 匠の技

本稿はワインビギナーの方向けに作成しました。
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まとめ
ワイン急冷 匠の技
・濡れ布巾巻き巻き+冷凍庫作戦
・アイスキューブ直接投入作戦
・ワインクーラーに氷と塩水で撹拌作戦


こんばんは、じんわりです。

 ここ数日強烈に暑い日が続きますね。そんなときに限ってこんなことありませんか?

「仕事帰りに買った白ワインを今晩飲みたい。でも・・・、冷えてない!」

「家飲みパーティーでワインを出す予定だったけど、掃除や料理に気を取られて冷やすの忘れてた!来客まであと30分しかない・・・泣」

 ワインは飲む温度によって全体品質に対する印象が大きく変わる飲み物と言っても過言ではないように思います。(とはいえ、ワインビギナーの方には飲み頃温度に過敏になりすぎず大らかに楽しんで頂くべきと思います)

 「とにかくワインをすぐに飲み頃温度まで冷やしたい」というご経験はワイン常習者の方なら一度は必ずあるのではないでしょうか。ワインビギナーの方もこれからご経験になったときのためにチェックして頂いては如何でしょうか。
 以下、一長一短ありますが、私が経験的にやりやすいと感じている順にいくつかの選択肢を綴っています。


濡れ布巾巻き巻き+冷凍庫作戦

 大きめの濡れ布巾やタオルでボトルの肩から底を巻き巻きして冷凍庫へ。所要時間は季節、元の液温や瓶の形状で異なるかもしれませんので冷凍開始後10分くらいからは数分おきにチェックしてもいいでしょうか。感覚的ですみません。
冷凍したことを忘れて長時間放置すると栓飛びや破裂の恐れもなくはないので、十分にお気を付け頂き忘れない自信があるときだけお試し頂いてはどうでしょうか。


アイスキューブ直接投入作戦

 氷はワインが薄まるため、市販のアイスキューブをワイングラスに入れて冷やそうというアイディアですね。冷えすぎたらデキャンティングの要領で別のグラスにワインを移すといいですね。以下選択肢ですが、事前に購入して冷やしておかないといけない点、大人数のパーティだとそれ相応の数量が必要になる点、投入したとき・飲むときにワイングラスが割れないように気を付けないといけない点がデメリットでしょうか。

・金属製: ステンレス製しかないと思いますが、他の金属はワインの味香りに悪影響を与える恐れがありますのでステンレス製一択ですね。

・石・鉱物製: 良くも悪くも味香りに影響が出る可能性が考えられます。アメリカのワイナリーの私的な実験で「醸造/貯酒中のタンクに石を入れると味香りが良い方向に変わった」というファンタジーのような逸話がありますね。何かが溶け出す、何かの触媒として働く、何かを吸着する可能性があるのでしょうか。

・冷媒入りプラスチック製: 味香りに影響はありませんが、プラスチック素材のアルコール溶出が少し心配ではありますね。詳細は不明です。すみません。


ワインクーラーに氷と塩水で撹拌作戦

 ワインクーラー(なければバケツ的なもの)に氷と塩水を入れてワインのボトルの肩まで浸るようにします。氷に塩を加えると氷点が下がる(以下ご参照ください)ため低温と流動性の高さを両立した冷媒が氷+塩水でつくれます。

https://www.shiojigyo.com/siohyakka/about/data/freeze.html

 あとはひたすらボトルネックをもってワインをステアし続ける(=冷媒を循環させる)だけです。上述の2つの方法とは異なりワインをステアする作業が必要になるので面倒な点がデメリットでしょうか。
程良きところで抜栓し、実際にテイスティングするか温度計でワインの液温測定してさらに冷やすかどうかを見定めます。


 以上、私も買った日が飲みたい日ということはよくあり、切実な急冷問題について綴ってみました。
お役に立てれば嬉しい限りです。

「そこまでして飲みたいか?」というツッコミも聞こえてきそうですが、はい、そこまでして飲みたいです

関連稿:
ワインの飲み頃温度について


さんて!

じんわり

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