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専門実践教育訓練給付金について

キャリアコンサルタントの資格取得でいくら還付される?

一定期雇用保険料を支払っていれば誰でも権利が与えられる教育訓練給付金。産休育休を申請したことがない私にとって唯一「雇用保険払っててよかった」と思える瞬間でした。
キャリアコンサルタント資格取得の場合も専門実践教育訓練給付金が利用できます。受験資格を得るためには、指定講座を受けなければならないのですが、受講料の50%が返還されます。しかも1回で合格すれば最大70%還付されるので使わない手はないですよね。
私の場合、
受講料363,000円のうち、講座終了で50%の181,500円
1年以内に試験合格で雇用保険を支払っているので追加給付72,600円
合計で254,100円を国から還付されたということになります。

教育訓練給付金を受けるには?

が、受ける前にもう少し下調べしておけばよかったなーと思う今日このごろ。
というのも、一定の条件をクリアしないと受給資格がもらえないのです。教育訓練給付金には3種類あり、それぞれ、還付される金額や条件が異なります。
専門実践教育訓練
受講費用の50%(年間上限40万円
資格取得等をし、かつ訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合は、受講費用の20%(年間上限16万円)が追加で支給されます。特定一般教育訓練
受講費用の40%(上限20万円)が訓練修了後に支給されます。
一般教育訓練
受講費用の20%(上限10万円)が訓練修了後に支給されます。

キャリアコンサルタントの場合は専門実践教育訓練なので、還付を受けるにはそもそも
1.雇用保険料を3年以上(初回の申請の場合は2年)支払っていること
2.専門実践の場合は、受講開始日までにジョブ・カードを作成しキャリアコンサルティングを受けること
が必須ですので、早めにハローワークに確認してくださいね。

給付金をもらってから、気づいたこと。

実際キャリアコンサルタントの資格を取得してから気づいたのですが、企業内で人事や採用の経験者以外、いきなり独り立ちは無理!という現実。
合格できたのは良かったけど、企業向けの人材育成の研修をやりたいと考えている私にはこの資格1本では正直厳しいのです。人事畑でキャリアコンサルタントの知り合いも、独立後に「産業カウンセラー」の資格のほうが役に立っていると言っているほどなのです。
ということで、ファシリテーションや心理学の勉強も続けたいと思っていますが、本格的に大学院で組織心理学を学ぶなら2年分の学費のほうがよっぽど高額。
教育訓練給付金の対象ではあるものの、1回申請してしまったので3年間は申請できないのです!
とはいえ、3年も待っていたら、大学院を卒業する頃にはキャリアコンサルタントの資格更新のほうが先に来てしまう。

年間最大40万円の支援が受けられるので、この制度を利用したいと考えている方は最も得する使い方を探されるのをおすすめします。
とはいえ、まだ大学院に受かったわけでもないので絵に描いた餅なのですが、そもそもこういうときのためにキャリアコンサルティングが浸透していたらなと思いました。
自分のやりたいことを実現するための方策は、これが最善手なのか?
一人で考えていては気が付かない視点の提供もキャリアコンサルティングの意義なのだと思います。

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