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clusterとspatial


本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」の活動の一環として、私個人が行う「働き方実験」についてまとめたものです。

前回の更新から大分時間が空いてしまった。
実はこの間、会社で大きな人事異動や組織再編があったり、家族が相次いで入院したりと、公私ともにバタバタしていて、なかなか研究を先に進める時間を捻出出来なかった。
一部はまだ継続しているものの、取り敢えずいったん落ち着いた感じになってきたので、先週あたりから少しずつ研究に戻っている。

TPOに合わせたプラットフォームを選ぶこと

実は、研究序盤で使い始めたclusterは、いま殆ど使わなくなってきている。
というのは、clusterはビジュアルも綺麗だし、気軽にイベント開催も出来る手軽さはあるものの、今回の研究テーマでもある「仕事」に絡めてみると、例えばビジネスに関する硬めのセミナーやコーチングなどの場としては、雰囲気がややカジュアル過ぎるな、と感じ始めているためだ。

clusterに向いているのは、音楽イベントなどのエンタメ系なので、例えばイベント案内のラインナップを見ていて、居並ぶ美少女のライブ告知の中に、「One on Oneにおける心理的安全の構築研究」のような案内があると、かなり場違い感がある。
だから今後エンタメ系で何かやってみたい、という人にはclusterはお勧めだが、今回の研究で対象にしているキャリア系の人の活動の場としては、ほかのプラットフォームが良いと思う。

clusterはビジュアルが綺麗なので、遊び場としては最高。

spatialの特徴

さて、clusterは趣味の遊び場としては面白いが、硬めの活動をしたい場合は、どこが良いかを探していたところ、spatialが良いのではという話を聞いて試してみた。

spatialの入り口

spatialは米国のスタートアップ企業であるSpatial Systems, Inc.が提供してるプラットフォームである。この会社はもともとVR会議のシステムを提供していたが、2020年にエンタープライズ向けに提供していたサービスを無償化した。特徴としては、VRだけでなくARやWEB、スマホといった様々なデバイスを使用できることである。また、もともと会議システムが元になっていることもあって、オンライン会議やプレゼンテーションなどのビジネスシーンに使い易い雰囲気がある。さらにzoomのように、参加者はIDが無くてもルームの保有者から招待をしてもらえれば入室が出来る。

spatialのマイルーム。夕焼けが綺麗。

ルームも1から3Dデータを自作しようとせず、フリー素材などを利用すれば初心者でも比較的簡単に作ることが出来る。背景をグーグルアースのデータと組み合わせることも出来るので、砂漠のど真ん中にプール付きミーティングルームを作ることもできる。

いまは、spatialを使って友人と話をしたり、セミナーに参加したりして、使い方に慣れているところだが、他にもビジネス向けのプラットフォームがいくつかあるので、これから少しずつ紹介していこうと思う。

いまはメタバースの黎明期なので、実に様々なプラットフォームが日々リリースされている。自分のやりたいことやTPOに合わせて活動の場とするプラットフォームを選ぶことが、今後は大事になってくるだろう。特に受動的ユーザーとしてではなく、仕掛ける側で活動したい場合は、自分の主戦場のプラットフォームを何にするかは、自身のブランディングにも関わってくる。そういった意味で、それぞれのプラットフォームを特徴を掴んでおくことは、非常に重要になってくるのではないか。

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