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ウイスキーめぐりの旅行でやりたい10のこと

本を読んだり、インターネットを検索しながら、次の旅行計画を立てる時間が大好きです。
今回はウイスキー文化研究所の土屋守代表による3冊の本を参考に、スコットランドやアメリカ、カナダ、アイルランドなどに旅行に行けたときにやってみたいをアイディアをまとめます。

1.スコットランドのパブで「ウィー・ドラム」と言ってウイスキーを注文してみる

旅行先の言葉を使ってみることが好きです。“1杯の”を意味する「a dram of」に、“可愛い”を意味する「wee」をつけてみたら、グラスにどのくらい注いでもらえるものか楽しみです。

参考文献① pp.25-26「Q.ドラムとは何のことですか」

2.マザーウォーターの水割りでシングルモルトを飲む

スコットランド産のミネラルウォーターである「ハイランドスプリング」も素敵ですが、蒸留所の仕込み水そのものでの水割りをつくってみたいです。
トーモア蒸留所を訪問された方から、かつて仕込み水の取水地である池まで自分で行って汲めたとお聞きしたことがあるのですが、なんだかわくわくしますよね。

参考文献① P.31「Q.水割りの水は、ミネラルウォーターでなければならないのですか」

3.お土産にQuaich(クエイク)を買う

ハイランド地方を支配していたクラン(氏族)たちが酒を酌み交わすときに用いた伝統的な杯である「クエイク」を買い、しっかり両手で持ちあげることでスコットランドの歴史を感じながらウイスキーを飲んでみたいです。

参考文献① P.79「Q.クエイクとは何ですか」、参考③ pp.192-193

4.スコットランドの伝統料理や食材をあじわう

〔伝統料理〕
ハギス、スコッチブロス、コカ・リーキー(ポロネギとチキンのスープ)、カレン・スキンク(燻製タラのスープ)、タッティ・ブリー(じゃがいものスープ)、パータン・ブリー(カニのスープ)、ステーキ・アンド・キドニーパイ、フィッシャーマンズ・パイ、キッパーズ、スモークフィナンハドック

〔魚介類〕
ウイスキーの廃樽でスモークしたアトランティックサーモン、ブラウントラウト(マス)、シートラウト、パイク(川カマス)、ロブスター、ラングスティーン、ハドック、コッド、オヒョウ、モンクフィッシュ(アンコウ)、スケート(エイの仲間)、ムール貝、オークニーオイスター、スカイオイスター、アイラオイスター

〔肉類〕
ハンティングされた鳥獣類(キジ、雷鳥、ウズラ、カモ、ヤマバト、鹿、ウサギなど)、アンガス牛、ブラックプディング

〔チーズ〕
ラフロイグチーズ(チーズの表面をラフロイグで洗ってから熟成)

〔デザート〕
クラナカン(こってりしたクリーム・野生のラズベリー・オートミール・マッカランの組み合わせで食べたいです)、ウイスキー入りマーマレード、ファッジ(キャラメルに似た甘く柔らかい菓子)

参考文献① pp.82-94 スコッチに合うスコットランド伝統料理、参考文献③ pp.214-215

5.初代アメリカ大統領が建てたウイスキー蒸留所跡を見学する

アメリカ・バージニア州のMount Vernonには、初代大統領ジョージ・ワシントンが2期8年の任期を終えた後の1797年に建てたウイスキー蒸留所が復元されています。再現された200年以上前のライウイスキー、飲んでみたいです。

参考文献② pp.61-65、参考文献③ pp.32-33「大統領が造ったウイスキー」

6.“バーボンの始祖”と“バーボンの父”の記念碑の写真を撮る

“バーボンの始祖”Evan Williamsと、“バーボンの父”Elijah Craig牧師の記念碑は、どちらもアメリカ・ケンタッキー州にあります。
1783年にとうもろこしからウイスキーを造ったエヴァン・ウィリアムスさんの「KENTUCKY's 1st DISTILLER」としるされた記念碑はLouisvilleに、
 1789年に最初にバーボンウイスキーを造ったエライジャ・クレイグ牧師の「Birthplace of Bourbon」としるされた記念碑はGeorgetownにあるとのこと、目の前で読解してみたいです。

参考文献② pp.66-67「Q.最初にケンタッキーでウイスキーを造ったのは誰ですか」

7.蒸留設備や樽メーカーの工場見学をする

バーボンウイスキーで用いるビアスチルやダブラー、ファーメンター、クッカーなどの醸造・蒸留機類を製造するヴェンドーム社や、製樽工場のブルーグラス・クーパレッジ(BB)、インディペンデント・ステーブ・カンパニーのケンタッキー工場(KY)、同社のミズーリ工場(MO)などを見学してみたいです。

参考文献② pp.104-112

8.ハイラム・ウォーカー社の暗号電報とトンネルを見る

カナダ・ウィンザー市にあるハイラム・ウォーカー社本社と対岸のアメリカ・デトロイトとを結ぶ地下トンネルの入り口や、アメリカの禁酒法時代の密輸のためにやりとりしたという暗号電報を見てみたいです。

参考文献② pp.152-155、参考文献③ pp.40-41「伝説のマフィア、アル・カポネと秘密のトンネル」

9.首都ダブリンの「ビッグ4」跡地を見学する

 19世紀後半から巨大市場を形成して一世を風靡したという、今はなきダブリンウイスキーの四大蒸留所跡地を見てみたいです。

・Thomas Street トーマスストリート蒸留所(1757年)
・Bow Street ボウストリート蒸留所(ジョン・ジェムソンにより1780年設立、年間450万L生産・従業員300人超)
・John's Lane ジョンズレーン蒸留所(1791年)
・Marrowbone Lane マローボーンレーン蒸留所(1799年)
参考文献② pp.184-186、参考文献③ pp.198-199「ダブリンウイスキー興亡史」

10.元閉鎖蒸留所の博物館めぐりをする

1975年3月に閉鎖された旧ミドルトン蒸留所は、博物館「ジェムソン・エクスペリエンス」となり、約14万4000Lの世界最大のポットスチルがあるとのこと、実物はどれほど大きいのでしょうか。閉鎖蒸留所が博物館になっているなんて、いろいろまわってみたいです。

・「タラモアデューヘリテージセンター」←旧タラモア蒸留所(1954年閉鎖)、2021年11月改装オープン
・「オールドジェムソン蒸留所」←旧ボウストリート蒸留所(1971年閉鎖)
・「ロックス蒸留所博物館」←旧ブルスナ蒸留所(1957年閉鎖)
参考文献② pp.193-194「Q.現在、博物館として公開されている蒸留所にはどんなところがありますか」

参考文献①~③について

①『スコッチ三昧』新潮社、2000年。

ぎっしり1冊まるまるスコッチウイスキーとスコットランドについて書かれた本です。

第1部 「スコッチを楽しむ」
バーでの楽しみ方、スコッチの飲み方、テイスティングについて、保存方法、ボトルの買い方、ラベルの読み方、スコッチウイスキーの定義、スコッチとスコットランド伝統料理、スコッチカクテル
第2部 「スコッチはいかにして作られるか」
スコッチの歴史、製造方法について
第3部「蒸留所へ行こう」 
スコッチの背景、スコットランドの風土、文化、蒸留所めぐりのノウハウ

②『ウイスキー通』新潮社、2007年。

五大ウイスキーであるアメリカン・カナディアン・アイリッシュ・ジャパニーズについて、歴史や製造方法が書かれています。

第1部「スコッチウイスキーの最新事情」
業界の再編やオーナーの交代、マイクロ・ディスティラリーとは、大麦の品種改良について
第2部「アメリカンウイスキー」
連邦アルコール法における定義、アメリカ移民の歴史、ドライカウンティウェットカウンティとは、ビア・ウェルとは何ですか
第3部「カナディアンウイスキー」
ブレンドの際にカナダ産以外のウイスキーを加えても良いと聞きましたが
第4章「アイリッシュウイスキー」
公式に登録されている蒸留所で一番古いのはどこですか
第5章「ジャパニーズウイスキー」
ウイスキーの種類と等級について教えて下さい、戦後のウイスキーブームはいつ頃始まりどのように発展していったのですか

③『ウイスキーちょっといい話 “通”に捧げる100のトリビア』ソニーマガジンズ、2008年。

ウイスキーにまつわる蘊蓄がこれでもかと詰まった本です。

Ⅰ はじめのトリビア
ビールとウイスキーはいとこ同士? 
Ⅱ 製造に関するトリビア
完成度が高すぎて倒産した会社とは
Ⅲ 蒸留所とボトルをめぐるトリビア
幽霊に魔女に墓…蒸留所ミステリーツアー
Ⅵ ジャパニーズウイスキーに詳しくなるトリビア
日本で最初にウイスキーを飲んだのは誰か?
Ⅴ 人と動物にまつわるトリビア
ジョージ・オーウェルと鹿の島ウイスキー
Ⅵ ウイスキーをもっと楽しむためのトリビア
ゲール語入門講座

計画していたらますます旅行に行きたくなってしまいました、早く旅立ちたいです!!