見出し画像

『静かなノモンハン』伊藤桂一

1939年、満州国とモンゴルの国境で日本軍とソ連軍による小競り合いが、4か月間の大きな戦争へと発展した。
この世に言うノモンハン事件での日本軍の死者は八千余り。悲惨で理不尽な戦場を生き延びた3人の体験談を元に、小説家の伊藤桂一氏が記録に残した1冊です。

あくまでノモンハンでの戦闘を生き延びた3人の主観・記憶をベースに描かれたものですが、過酷で凄惨な世界があったことがすごく伝わってきます。

村上春樹さんが地下鉄オウムサリン事件を経験した方々へのインタビューをまとめた『アンダーグラウンド』を読んだ時のように、目頭が熱くなる作品でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?