見出し画像

『ここから世界が始まる』カポーティ

カポーティは20世紀アメリカの作家です。
日本では、映画としても名高い『ティファニーで朝食を』の著者として、彼の名は一番知られているような気がします。

彼の初期短編集である『ここから世界が始まる』は。14作の短編が収録されています。どれも10ページ程度の作品であるにかかわらず、心にぐっとくるものばかり。社会の中で弱い立場や悲しむ立場にある人たちをうまく描いていると思います。『これはジェイミーに』『西行列車』は、個人的に特に良かったです。

驚くべきは、本作の短編をすべて10代のときにカポーティ―が書いたということ。若くから天才作家と言われた彼のその資質を感じる1冊です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?