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ニンジャスレイヤーAoM感想/【デス・アウェイツ:ピザ・タキ】(2023-2024年越し特別編)

こんばんは、望月もなかです。
年末年始は、インフルエンザの症状がピークで、寝ていました。なのにユカノとフジキドのドラゴン義姉弟スレイトが更新されるから……私は心身ともに瀕死でさぁ!!! せっかく解熱剤が効いてる貴重な時間を使ってパッションのままに感想とか書いちゃってさぁ! 

それでも書き終わったから休めるかと思ってTwitterの年末年始プログラムを眺めていたら……続けてピザタキ話が投下されるなんて聞いてない…。いま! インフルエンザウィルスと身体が戦ってるんですけど!
やめて…やめてよ…… 

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

Togetter版(連載版はこっち)

note版(加筆訂正あり/有料マガジン加入必要)


【デス・アウェイツ:ピザ・タキ】
(2023-2024〜年末年始プログラム)

大晦日の夜、マスラダはピザタキで戦闘後の傷を癒していた。モップで血を拭くタキが、外を見れば、しんしんと雪。コトブキとザックも配達帰りに立ち往生しているという。やむを得ず配達代行に出たマスラダを見送り、タキはエッチ・ピンナップをめくった。カララン。ドアベルが鳴り、見知らぬニンジャが扉を押し開く――

大晦日っぽいニンジャ出てきた。

「(略)私は108度でも爆発四散してやる。そして最後に立っているのはこの私一人というわけだ……」

なるほどね。俺の心臓で除夜の鐘を鳴らしてほしいと。

「悪いが……2度がせいぜいだぞ」

そして空気を読まないマスラダくん。大晦日なんだから特別に付き合ってくれてもいいのにね。フジキドさんなら付き合ってくれたよ。

そういえばここ、note版ではサツガイの説明が追加されて読みやすくなっていました。シーズン5への布石を感じます。

サツガイ。ニンジャ始祖カツ・ワンソーの顕現アヴァターであり、かつて世界に混沌を撒き散らした存在だ。サツガイはニンジャスレイヤーの手で打倒されたが、混沌の種とも言うべき邪悪な影響はいまだ残されている。その一側面が、サツガイに祝福されたニンジャ達の存在であった。
 祝福を受けたニンジャは追加のジツをひとつ得る。既存のジツと新たな力が組み合わさるのだ。

note版【デス・アウェイツ・ピザ・タキ

◇◇

【デス・アウェイツ:ピザ・タキ】

タイトルで突然予告される(私の)死。
だから……私はこの時、熱があってですね……はぁ。
公式が逃がしてくれない。

「まあとにかくよォ」染めた金髪を雑に後ろで縛った男……ピザタキ店主の「タキ」は、床に落ちた血が染みになる前に、急いでモップで拭く。「命あっての物種だ」

オホホホホホホホホ!!!!!!!!!


ヨホーーーーーーーーーーーーーーホホホホホh!!!!!!!!!!!!!!!



しばらくおまちください


突然の攻撃で残機が5個くらい消えちゃった……はぁ、はぁ、
これがデス・アウェイツ・ピザ・タキってこと……!?

マスラダの血をモップで拭くことが許される男、タキ。オホホホ……

この事実を観測できてるだけですでにもうだめ。ありがとうございます。
そもそもですね、警戒心がバリバリに強いマスラダ・カイという男は、普段は他人に血を拭かせるようなシチュエーションで休んだりしないんですよ。野良猫よろしく、人気のない場所で、一人きりで身を潜めて体を丸めて傷が癒えるのをじっと待つような野生動物男なんですよ。シーズン1~4まで長く付き合ってきた私には、わかる!!! だというのに、そんな状態で、無防備に血を流して、迷惑だと分かり切ってる状態で謝りもせずにカウンターに居座り血をモップで拭かせ……いやさすがにこれは甘えすぎじゃないですか? なんでよりにもよって大晦日にモップで血を拭かせてるんですか? おかしいでしょ。コトブキちゃんやザック少年には絶対させないでしょそういう尻ぬぐい的なことはさ。こ、こいつ……!

まあでも、これはこれで野生動物みがあるといえばある。
年の瀬に、外は寒くて、大怪我して苦しいからピザタキに戻ってきたんですよね。心身ともに安心できる場所へ体を落ち着けて、回復に努めようと思ったってことなんですよね…マスラダ・カイはピザタキをそういう場所だと認識しているってことであり……そう……そうですか。わかりました。Saw.


ニンジャスレイヤーは立ち上がった。奥の冷蔵庫を開ける。
冷蔵庫の中にはスシ・パックが入っていた。「ア!そんなもの隠して!」

『ニンジャスレイヤー』世界における「スシ」は「尊厳」のメタファーなので(持論)、つまり「スシ(己の尊厳)」をピザタキの冷蔵庫に勝手に隠しておくカイくんってさぁ……

はぁ……

ありがとうございます。今年もいい年になりそうだよ。

ニンジャスレイヤーはパックを取り、スシを口に運ぶ。タキを睨みながら咀嚼する。

マスラダくん、またピザ食えアピールするタキの目の前で、見せつけるようにスシを。なぜそんなことを。ひょっとして「ピザタキ店内でタキの顔を見ながらピザを拒否してスシを食べる」行為、マスラダの安心&回復ルーティンとして機能しているのでは?(なんで?)
ここまでしてもタキに嫌われないという自信はどこから来ているんですか? 無自覚な甘えがこれでもかというほど感じられ、最高……という気持ちと、こっこの野郎……! という気持ちが交互に私を左右から襲いくる。

マスラダ……! 甘えている自覚を持て!!!!!!!!!

コトブキちゃんの通信に対するタキの態度もサイテーで笑いました。ほんとにタキさんはさぁ…そういう態度を取っても愛想を尽かして出ていったりしないことを分かったうえでコトブキちゃんにそういうクソみたいな態度を…でもまあこの二人については押しかけもいいところなコトブキちゃんをなし崩しに雇ってくれているタキさんもタキさんであり、相互に雑さが見えるところが味であり……ふふふ……

タキはマグカップにチャを注ぎ、カウンターを滑らせた。「マジで平気なのか?お前?」「……食って治す」マスラダはチャを取り、スシを流し込んだ。

当然のようにお茶を淹れてもらっておまっ……おま、あのタキにお茶を淹れてもらうって相当の……甘えている自覚を持て!!!マスラダ!!!!!

あと「マジで平気なのか? お前?」という脳内二次創作で100万回くらい言わせたような気がするセリフが幻覚じゃなくてガチで現実で目の前にお出しされていることに動揺を隠しきれない、まさにデスアウェイツピザタキ。私のための年末年始特別プログラム。それは気のせい。わかっております。でもちょっと私に都合が良すぎて……ハァッハァッ……

「そうだ。急に注文が入ってな。今は石窯もメンテ中だし、オールドスクールにオーブンレンジで焼くだけだ」

石窯、それはザック少年がピザタキで健やかに生きている証……ザック少年の実在を読者に示す、最高の備品……ハァハァ、今、脈拍が、すごいはやい。こうふんしているよ

「……おれは店員でも何でも無い」マスラダは言った。

………へえ。そう。
ふーん。

血をぼたぼた垂らして帰ってきて、店主に血をモップで掃除させて、店の冷蔵庫に勝手にスシを突っ込んどいて、金も払わず、現在進行形でカウンターを血で汚しながら店主に出してもらったお茶を飲んでるくせに、「おれは店員でもなんでもない」

そうですか…………。
マスラダくん……そこ座って。正座。あなたいくらなんでも甘えすぎだと思いませんか? 思ってるよね? タキのやさしさに甘えすぎてるってこと、自分でも薄々分かってるんだよね? だからなんだかんだいってもピザの配達に行ってくれたんでしょ? 

…はぁ……


ありがとうございます。


ところでまだ全然お話はじまってないのに感想長くない?
わかってる……

最初の釣果は、ヨロシサン株の不自然な移動だ。エラボレイトでなければ見逃す、微細なデータ移動の痕跡……それが彼を、ケチなピザ屋に導いた。ピザタキ。

マスター・オブ・パペッツでのザック少年誘拐事件といい、今回のエラボレイト来襲といい、ピザタキはヨロシ株のせいでだいぶ迷惑を被っているのではないでしょうか。ロックアップ期間中だから売ることもできないし。ひょっとしてシーズン5途中に何らかの事件が起こり、ロックアップ解除直後にさあ売るぞ!と思ったらヨロシ株が暴落!ガーン!とかなったりしない?!(さ、さいあく!)

それはそれとして、タキさんのピンチはいくらあってもいいと思っている人間なのでニヤニヤが止まりません。なぜならタキさんがピンチになると珍しいマスラダの動揺が見られるからです。死なない程度のピンチは炊き立てごはんに振りかける鰹の枯節みたいな踊る旨味なのよ……!

エラボレイトさんがタキさんに暴力行為を働こうとすると、ドアベルが鳴って新たなニンジャが店にIN。

「アー……ドーモ。ピ、ピザタキ……だぜ」「暖かいものを所望する」客は言い、PVC編笠を脱いで、雪を落とした。「ひどい雪だ。この気候は試練だ」

サワタリさん!!!!!!(歓喜)

サワタリさんって、ここが臨時社員のコトブキさんちだってわかってきてくれてるんでしょうか?どうなんでしょうか。与太話次元なのであまり真面目に考えることではないかもしれない。

カウンターで初対面の人にもめちゃくちゃ話しかけてくるタイプなの良いですね。

 ◆

パースウェイダー。フリーランスのニンジャ・エージェント。与信Aクラス。制圧した相手に対し過剰な嗜虐嗜好を発揮するとされ、警戒が必要。高い戦闘能力。

実物(?)にお会いできる日が来るとは思いませんでした。

お名前の出てきたエピソードでは電話越しにしか登場されてなかったので…。

「いやあ、カネがなくて困ってるんでさあ。それでね、まあ、人の居る場所に行きゃあ、どうにかなるかッて寸法でね……」

ダメ女だ!!!!!!! ダメ女のブライカンさん好き!!

そしてパースウェイダーさんも面倒くさいよ!!(笑)

面倒な客×3名のワンオペに振り回されるあまり、脅していたはずの二流ハッカーにピザをレンチンさせられる、自称非常に強いハッカーニンジャさんかわいそう。

エラボレイトはタキに凄み、店内を横切って、オーブンレンジに冷凍ピザを入れた。

絵面がおもろいな……という気持ちと、また一人、マスラダより先にピザタキ店内でピザをチンしたニンジャが増えちまったな……という気持ちと……心がふたつあるよね。

たまに口をはさんでくるサワタリさんの様子、エラボレイトさんの殺気を感知してそうでしてなさそうでやっぱり把握してそうな微妙な塩梅で好き。

フィルギアさんに後光がさしてる!!!
まともなニンジャが来たわ!!!!!

その隣に居るのは……(略)シュンゲン・キリト。窃盗犯罪歴有。犯罪品目はアンモナイト化石。

まともじゃないニンジャもつれてきたわ!!!
はいダメ!! そうやって男を見境なく拾ってこない!

あとザック少年のこと「少年」って呼んでるのズルすぎません? 長寿の美魔女が脚を組み頬杖ついて斜め上から「少年」呼びするみたいな色気がある。

「それならばッ!」赤ら顔でサワタリが直立した。かなり仕上がっていた。「この会、まずは私が一杯ずつ貴殿らに奢らせて頂くッ!」

サワタリさんもうダメだよwww

パースウェイダーは革手袋でタキを捕まえた。「いいか。バーボンをグラスに入れ、氷を泳がせろ。そして充分に冷やしたあと、氷を捨てたものを持って来るのだ。わかったな……」

そしてパースウェイダーさんは面倒くさいよ!!www
もうやだこの客。

フィルギアがヘラヘラ笑いながらビールのジョッキを置いた。タキのワンオペ状態を見兼ね、一時的にヘルプを買って出たのだ。

そしてフィルギアさんはそういうところだよ……
好きなんだよね? ピザタキ的な空間が……わかるよ(マスラダ語)

アクセルジャックさん、ウィーヴくん(お嫁ちゃんは? 一緒に年越ししないの???)、レッドハッグ姐さん、note版だとエルドリッチさん(まだ生きてたんだ!)まで入店してきてピザタキが大変なことに。

ところでガーランドさんがいるのだけは本当におかしくない??
あの国際探偵よりはるかに高い調査能力をもってすれば場末のピザ屋がニンジャスレイヤーの本拠地ということくらい知っていそうなものですけど、それを承知で、マスラダくんと鉢合わせする可能性を頭に入れたうえでレンチン冷凍ピザを食いに来てくれたの……? よかったんでしょうか…このあと絶対鉢合わせしたと思うんですけど、二人の間だけ雪が吹き込んだみたいな体感温度になってしまったのでは……? でもワンオペにきりきり舞いのタキはマスラダくんにかまってる暇などなくピザに合わせるコーラをガーランドさんに直接給仕したりして……タキのピザを頬張りながら、タキに渡されたコーラを片手にマスラダを睨むガーランドさん……睨み返すマスラダ……私の望むヴァルハラ、逆ピザNTRの完成形がHappy New Yearとともに……

はっ! 幻覚を見ていた

「知るか!来いッ!」ドアを押し開く!
ドアの外、ダイヤモンドダストが散らばる夜の世界。エラボレイトの眼前には、赤黒のニンジャが凄まじい形相で立っていた。

ンフーーーフフフフフフフフフフフフwwwww
マスラダwwwww

雪の中、満身創痍の身体を引きずって配達して、さっさとまたタキのところに戻って暖かい店内で丸くなって寝ようと思ってたのに、ピザタキに近づけば近づくほどニンジャアトモスフィアが充ち満ちているのに気づいて焦っちゃったの? さらに警戒して研ぎ澄ませた鋭いニンジャ聴力に、タキの悲鳴と「知るか! 来いッ!」という敵意のこもった知らないニンジャの声が届いたんだよね? だから異常なまでの殺気を放っているんですよね? ホホホホ!!

「こども園は……その……ダイジョブだったか」「ああ」「マジで異常気象だよな」「ああ」「感謝……されたか?」「……」ニンジャスレイヤーは頷いた。タキは弱々しく笑った。「こっちもクソ大変でよ……ワンオペで……雪に追いやられた奴らが集まってきやがって……」店内の喧騒が届く。「……そいつは何だ」「こいつ?」タキは見た。

ここ無限に味わえるんですけどタキの駄弁りに対するマスラダの短い「ああ」「ああ」の連続からの「……そいつは何だ」、タキから「助けて」って言われたらすぐに動こうと殺気をためて待ってたのにいつまで経っても傍らの怪しいニンジャについて何も言ってくれないからつい焦れて訊いちゃった感があり、最高なんですよね、、

はぁ。

だから殺気をね。
そう。
殺気を。ふふふ。
ふふっ……ふふふふ……ふふふふ……!

心温まる、平和(?)な良い年の瀬プログラムでした。
とても楽しかったです!

そんなお利口さんな感想とは別に、

このまま店に戻ったらエラボレイトさんは年末雇いの臨時バイトみたいな扱いでまた店のニンジャ達から口々に呼ばれて注文を言いつけられて甲斐甲斐しくピザをレンチンし続け(ざるをえない状況に戻)るんだろうなあ…そんな彼をタキの背後から腕を組んで睨み続けるマスラダがいるんだなあ……!と考えるとしみじみと興奮します。

謹賀新年。

やがて薄暗い夜明け前に雪はやみ、集ったニンジャたちが次々とピザタキを後にし……エラボレイトさんも逃げるように店を出ていき…がらんとした汚れたピザタキ店内で……ふたたびマスラダは強張っていた体の力を抜くように警戒を解き、ソファに寝るかカウンターに突っ伏すなどして寝息を立て始め……それを見守りながらタキはモップをかけるってわけよ……!!!! 次になるドアベルは、「遅くなりました! アケマシテオメデトゴザイマス!」っていう明るいコトブキちゃんの声で……その背中には眠ったザック少年が背負われていて……マスラダは薄目を開け

今年は熱にうなされて初夢どころではなかったので、本日この時をもって、この幻覚を初夢だったことにして過去を塗り替えようと思います。
謹んで新春のお慶びを申し上げます。

おまけ

いつもの。手書き感想ノートを写真撮っただけのやつです。
感想記事に入りきらなかったメモみたいな感想や、

こういうページ隅の小さなラクガキがあります。

◇◇

感想はここまで。
次の更新はシーズン4最終話の感想になると思います。

改めまして、今年もよろしくお願いいたします!

楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。