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現像用パソコンのパワーアップ作戦

EOR-R5を手に入れて2か月たちました。
EOS-R5の良いとこ、悪いところも分ってきました。

EOS-7DからEOS-R5になると、画素数が1万8千画素から4万5千画素と2倍以上になったため、現像に使っているパソコンの処理能力不足があらわになりました。

今回はパソコンのパワーアップについてです。


【これまで使っていたパソコン】

2019年の9月に、自作パソコンを組みなおして、intel Core I7(第2世代)から、Core i5(第9世代)にしました。
当時は、劇的に早くなり、EOS-7Dの写真データを扱うには十分すぎる性能でした。
しかし、EOS-R5の写真データはかなりストレスを感じるようになりました。

スペックは↓コレ見てください。


写真の現像は、CanonのDPP4(Digital Photo Professional Version4)でしています。

DPP4を起動すると、写真のサムネイルが表示されるのですが、パラパラと表示されます。これは我慢できるぐらいです。

次に、写真の明るさを調整しようと、明るさの調整バーを動かすと、調整結果のプレビューが1~3秒ほど待たされます。
プレビューが表示される1~3秒の間も、調整バーを動かすことができるので、イイところで止めてたつもりでも、調整が行き過ぎちゃいますw

この遅れは、使いづらい、いえ、直感的な調整ができないので使い物にならないレベルです。
調整バーを動かす度に、イラってします。

そして、調整が終わってRAWからJPEGに変換すると、これも時間がかかります。
1回の撮影で500枚~800枚撮るので、全てを現像するわけではなく、その中から、まあ許せる写真だけを現像しますが、50枚以上をJPEG化します。
50枚程度で、1時間以上かかります (--;)A
JPEG化の時間を計ってみると、平均54秒/枚でした。
1枚1分って、枚数が増えると実用的じゃないです。
老い先短い年齢となると、時間は大変貴重なものですw


【手入れ部分】

昨年9月に組み立てた自作PCは、CPUとビデオカードにグレードアップする余地を残しています。

DPP4で現像処理している時の、CPU負荷、メモリ使用率、ストレージへのアクセス、GPU(ビデオカード)の使用率、LAN使用率などのパフォーマンスを観測しました。

Core i5(9世代)は、コア6、スレッド6です。
6つのスレッド全ての負荷率が100%で張り付いたままになります。

メモリ使用率は40~50%程度。
GPUの使用率は30%以下です。

ということで Intel Core i5(第9世代)をグレードアップすることにしました。


【CPUはどれにしようかな】

2020年11月時点のintelの最新のCPUは、第10世代です。
CPU Socktの種類が、第9世代はLGA1551から、第10世代はLGA1200になりました。
第10世代のCPUを使うには、マザーボードから交換しなければなりませんので大改造になります。
最新の第10世代のCPUは高いですから、お財布も厳しい...

第9世代のCPUを選択することにしました。
Core i5の上のグレードのCPUは、Core i7とCore i9です。

第9世代はまだ現役ですが、今年世代替わりしてますので、ここは思い切ってCore i9(第9世代)にしました。8コア、16スレッドです。
Core i9といっても、数種類ありますが、良く出回っているCore i9-9900Kにしました。ベースクロックは3.6GHz、ターボブースト時で5.0GHzで作動するものです。最近は、4万8千円程度に安くなりました。

Core i9は処理速度が向上しますが、発熱もスゴイとのことなので、CPUクーラも交換しました。


【グレードアップ内容】

<交換前>
CPU:Intel Core i5-9600k BOX 6C/6TH 3.70GHz(第9世代)
CPU-FAN:Scythe SCKIT-2000(虎徹MARKⅡ775-2011 AM2-4 FM1-2)

<交換後>
CPU:Intel Core i9-9900k BOX 8C/16TH 3.60GHz(第9世代)
CPU-FAN:Scythe SCNJ-5000(忍者5775-2066 AM2-4 FM1-2+)

【交換後の性能】

さて、どれぐらい速くなったかというと、1.6倍です。

これまで、写真1枚のJPEG化が55秒かかっていたのですが、33秒になりました。
CPU負荷率は、Core i5の時は100%に貼りついてましたが、Core i9になると、100%になったり30%になったりを繰り返します。
平均するとCPU負荷率は50%超えたぐらいです。

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DPP4のサムネイルもサッと表示されます。
調整バーを動かすと、画像反映まで、ひと息遅れますが十分使えます(^^)

当たり前ですが、全てのアプリがサクサク動きます。

ちなみに、Core i5-9600Kは、ドナドナです。
中古販売店に買取申し込みをして、今日、宅急便しました。
9世代のCPUなので、まあまあの値段がつくでしょう。たぶん。知らんけど


【熱問題について】

Core i9は、発熱が凄いので、水冷にしなきゃならない ってネットに書かれてます。
ネットの情報は、いつも極端なので、CPUクーラーは空冷のSCNJ-5000(忍者5)に交換しました。
ちなみに、SCNJ-5000(忍者5)は巨大なCPUクーラーで、冷却能力はトップクラスです!

実際のCPUコア温度はどうかというと、
 アイドリング状態:30度程度
 一般的なアプリ使用:50度程度
 DPP4の現像処理で負荷をかけた場合:80度弱
でした。(「CoreTemp」で計測)
ちなみに室温は25度です。

PCでゲームしないので、SCNJ-5000(忍者5)で充分なようです。


【最後に】

今回は、一番ウィークポイントとなっていたCPUを交換しましたので、効果がありました。
1.6倍の性能向上を体感すると、もう戻れませんw

自作PCは、最小限の投資で、最大の効果が得られるのでイイですね。

「ミッション成功」です。







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