清水エスパルスってホームで強いの?弱いの?
日本平スタジアムって良いスタジアムだよね
ところで,清水エスパルスってホームゲーム強いの?
那須大亮さんのジンクスの動画で,他チームの選手が『鹿島と清水はジンクス』と言っていたようで,ここに少し引っかかりました.
強かった数年はそうだろうけど,毎年残留争いしてる清水がそんな相手の印象に残ることなんかある?
と思って表題の件をちょっと調べてみました.
はじめに
『Jリーグ ホーム 勝率』
とかで検索すると,こういう記事とか,こういう記事が出てきます.
清水エスパルスはホームでの勝率が高いらしいです.
(リンク先を見たくない人のために抜粋しておくと,清水エスパルスの勝率は5位とかそこらへんらしいよ)
でもこれ,清水エスパルスのホーム勝率は50%くらいだけど,通算勝率が55%の鹿島アントラーズにホームの勝率勝ってるわけなくね?
鹿島アントラーズは"ホームで強い"んじゃなくて,"強い"んだよ!!!
というわけで,2020年のJ1リーグ参戦チームの中でホームゲームに強いチームを調べました.
ちなみに同じことをしている記事に2017年のこの記事があります.
算数をちゃんと勉強した人はパーセントからパーセントを引き算するのどうなの……?って思うかもしれませんが,Jリーグの場合はホームゲームとアウェイゲームの数が基本同じになるはずで,母数が同じなので引き算しても大丈夫です(だと思います).
ちなみにJリーグには昔,Vゴール方式などがあった関係でオリジナル10は引き分け率が低いですが,延長で勝ったチームは90分の内容も勝ってたんじゃないかと思うので全部入れておきました(試合数が大幅に違うチームとは比較しないので大丈夫です).
FC東京や川崎フロンターレの引き分け率が他の強豪と比較して高いのはこれが原因だと思います.
本題
まずはJリーグ公式ページから抽出したデータを載せます.
ホームの結果
アウェイの結果
全試合の結果
2020/7/22までの結果です.
ホームでの勝率は,今シーズン好調な名古屋グランパスにわずか及ばず7位ですね.全体でも7位です.
ではこのデータを,横軸にホームでの勝率,縦軸にアウェイでの勝率としてプロットしてみましょう.
オレンジの点が清水エスパルスです.
あ,清水エスパルスの位置,別に普通やな……
赤い線がホームとアウェイの勝率が同じ場合の線ですが,どのチームも線の右側にあるのでホームのほうが勝率がいいことがわかります.
清水エスパルスが特別にホームで強いわけではなさそうです.
もちろん応援もですけど,移動でコンディションが崩れたり,ボールボーイが時間稼ぎに協力したりなんやかんやあるのでしょう.
では赤線からの距離を見てみます.
これは18チーム中の7位でした.
清水エスパルスよりホームで強いチームは,鳥栖(279試合)・札幌(271試合)・鹿島(925試合)・仙台(407試合)・G大阪(891試合)・神戸(695試合)です.
鳥栖と札幌は移動距離とかが関係しているかもしれませんね.その法則だと大分はあまりホームで勝っていませんが,アウェイで勝っているだけかもしれません.
試合数が同じくらいのライン(±1シーズン)で見てみると,鹿島とG大阪は清水よりもホームで強いです.浦和と名古屋も清水より少し下くらい.そのまた少し下に広島がいて,横浜FMはかなり離れています.横浜FMに関しては,アウェイの勝率が全体の2位なので,ホームで弱いというよりはアウェイで強いといった感じでしょうか.
この結果に関しては,特に鹿島アントラーズはACLのホームゲームになかなか負けないイメージがあるので,納得の結果です.
ちなみにですが,湘南は最もホームの勝率とアウェイの勝率に差がありませんでした.関東のチームに差が小さいチームが目立ちます.
ついでに負け率も同じことをやってみました.
おや……?
ホームで負けた率と,アウェイで負けた率の差は,清水エスパルスは5位でした.
試合数が少なく,ホームでもアウェイでも関係なく負けが多い横浜FCがいることを考えると,清水エスパルスはむしろアウェイで強いチームなのではないでしょうか.
まとめ
ここまでの調査で,清水エスパルスはアウェイよりもホームの方が勝率は良いが,他のチームと比較すると全体の傾向から外れた強さではない,ということが分かりました.
なんなら清水エスパルスは他のチームと比較して,アウェイのほうが強さを発揮しているようです.
確かにホームで全然勝てない時期などもありましたし,そうだろうなと感じるサポーターも多いのではないでしょうか.
以上です.ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら,ありがとうございました.
これを書いた人: @wina_S_1991
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?