(1)私が親友の女の子への10年間の片想いを拗らせた話

初めてネットで、ちゃんとした文章を書きます。
誰の目に留まるか、はたまた誰にも見つからないかは、わかりません。

わかりませんが、タイトル通り10年という節目を機に、どこかに残しておきたいと思ったので、
そして友人の勧めもあり、
ネットの海にぶん投げておこうかと思います。
長く続きます。お付き合いくだされば幸いです。


これは私がかかってしまった呪いのような、「彼女」への片想いの話です。


私は女です。
好きになったのは、親友の女の子です。
ですがレズビアンというわけでもない、たぶん。まあかわいい女の子は好きだけれど、恋愛対象として好きになったのは今のところ「彼女」しかいない。
男の人を好きになったことも、彼氏がいたこともあった。
かといってバイセクシュアルなのかと聞かれると、それもよくわからない。

ただ、「彼女」のことを好きになったのは、男だとか女だとかではなく、「彼女」だから好きになった
としか言いようがない。
漫画のセリフにでもありそうですが、本当にそうです。


話をまとめるのは得意ではないので、時系列順でお話ししていきます。


彼女は中学の時からの友達で、
クラスは違ったけれど、お互い学級委員長をしていて委員会でよく会っていたのと、たまたま部活が同じだった。
これといって好きになったきっかけとかはあまり覚えてないけれど、一目惚れみたいなものに限りなく近かったんじゃないかなあと思っている。ビビッときたみたいな、そういう類だったと思う。
最初は見ているだけだった。

後々、親友って呼べるくらいには仲良くなるけれど、仲良くなったきっかけが何か明確にあったかどうかも、正直そこまで覚えていない。

でもまあ同じ部活だし、お互いアニメや漫画が好きでオタク気質だったし、仲良くなっていった理由はその辺だったのかなあと思う。

中学生の分際でまともに恋愛もしてきていないし、
最初は確か、見てるだけでいいって思っていたと思う。
見かけると嬉しくて、会えるともっと嬉しくて、ずっと目で追ってしまう。
その時は、同性の友達を好きになるわけはないし、この気持ちはなんだろう…くらいの感じで、
よくわからないけどきっと、強い強い憧れみたいなものなんだろうなこれは、と自分の中では納得していた。というかさせていたのかもしれない。

彼女は小学校から続けていたのもあって、部活では優秀だったし、成績も良くて(私も良かったけど)、学級委員長とかやってハキハキしていて、表に出るタイプだし話とかプレゼンとかも上手い類だった。だから、私も彼女みたいになりたい、という強い憧れから来る気持ちなのだろうなと思っていたし、そういう気持ちも確かにあった。

見てるだけでいいかも、と思った、というのも、
やっぱり小学校から仲良い人たちがいつも周りにいて、万人ウケするような性格じゃないけど好かれる人からは好かれていて、常に周りに人がいて入る隙がない感じがしていた。
結局クラスも違ったし、仲良くなるのは難しいなあ、と最初は思っていた。

でもまあ人って欲が出るんすよね。
彼女には、小学校から仲が良い、もうほんと常に一緒にいる、ニコイチみたいな、友達がいた。それこそ親友みたいな。むしろ、こいつら付き合ってるんじゃないのか?って思ってしまうくらい仲良い子がいた。

それはもう嫉妬がすごかった。
私があのポジションになれたらいいのに、ってめちゃくちゃ思ってた。

あの手この手を使って…なんてほどの頭はなかったけど、私はなんとかあのポジションになろうと、半ばあのポジションを奪ってやろう、彼女を盗ってやるくらいの勢いで、
当時の自分なりにはめちゃくちゃ頑張った。
どうにか部活終わりに一緒に帰ったり、彼女は自分の話をするのがどうやら好きみたいだったから、一生懸命話を聞いたり、思いつく限りのことをしてみた。

ニコイチさんとも友達だったしいい子だったんだけど、
やっぱりちょっと嫌いになった。

それでこう、ちょっとずーつちょっとずーつ仲良くなっていったんだと思う。
趣味の話もたくさんしたし、彼女は、家庭環境が少し複雑だったりもして、とにかく話を聞くってことばかりをしていたんだけど、

その中で、ニコイチさんの愚痴が出てきたときは、正直しめた、と思った。
ニコイチさんともなんだか色々あったみたいで、どうやら少しずつ距離ができていたようで。
ニコイチさんは彼女と同じクラスではあったけど別の部活で、私の方が接点は多くなっていたと思う。
そんなことを地道に繰り返して、晴れて私はすっかりニコイチポジションを獲得した。

正直いまだに、これが私の人生の中で1番の成功体験になっている。
ちょっとかなしい。他にないんか。


前まではたまにだったり他の人も一緒だった部活帰りも、私がニコイチになる頃には毎日一緒に帰るようになっていたし、何かと一緒に行動するようになっていた。


ちなみにここで少し番外編なのだけど、
部活から一緒に帰っていて、一度だけ相合傘できたときはマジでときめいてしまった。

完全にメルトの2番だった、手を伸ばせば届く距離どうしよう…状態。
…わかる方だけわかってくださればいいです。

でも、相合傘するだけでドキドキしてしまうくらいには、もう好きになっちゃってた、という話。


ただ、好きでいるのがしんどいことも沢山あって。
口も回るし頭もよくて、
家庭環境のせいもあってかおそらく中学生の割には色んなこと経験してきた子だったんだと思う。
だから、平和ボケしてのほほんと生きてきた私は、彼女の話を聞いて、知らないことや新しい価値観に触れまくって、
これまで考えてこなかったことを考えさせられたり、自分が目を逸らしてた部分に向き合わされたりしていた気がして、
それがけっこう苦しかった。なんかもう彼女なんて嫌いかも、なんでこんな人を好きになっちゃったんだろう?と思ったりもしたけれど、
結局どうやっても、なぜか好きになってく一方だった。

こうやって苦しい一方で、
これは未だに上手く表現できないのだけれど、
彼女といると、新しい価値観に触れることで、自分の語彙が増えていくというか、世界が広がるみたいな感覚もあった。
脳みそがフル回転して、というかさせないと追いつけなくて、
うわ!生きてる!という感じがしていた。
逆に彼女と話せなかった日は、あー死んでるなーと思っていた。

趣味が合うという話をしたけれど、今でも好きなものや、辛いときに支えてくれるものは、彼女の影響受けて好きになったものとか、その延長にあるものばかりで、
あの子がいなかったらこんなにハマっていなかっただろうな、と思うものもたくさんある。

つまり、彼女は、私の人格形成に関与しすぎている。


彼女といて辛かったことは他にも色々あって、
好きな男の子の話とか、誰かに告白されただとか付き合っただとか、そういう相談に乗ったりもしていたから、その度に毎度毎度失恋したような気持ちになって、辛かった。
だけど、それでも今は私が1番近くにいられてるんだからそれでいいと思っていたし、私が彼女にできるのは、彼女のそばにいるためにできるのは、とにかく話を聞くことだって思っていたし、
それでこのニコイチポジションも手に入れたわけだから、どんなにしんどくても、私にはこれしかない、と思っていた。

それから、これは薄々思っていたんだけれど、元々のニコイチだった子から、なんのインターバルもなく私がそのポジションになった感じから、
彼女はもしかして誰か1人に依存して過ごすタイプの人なのかもしれない、と考えていた。
だから、私に依存してくれていれば、ずっと隣にいられるんじゃないかな、と、これも薄々思っていた。


とはいえ、同性を好きになるとは…?という感じだったし、これは憧れだ憧れだ、と思い込もうとしていて、
でも、あーこれやっぱり好きなんだろうなあ、と思いながら過ごしていた。
ずっと隣にいるためには友達でいるのが、親友でいるのが1番だって思っていたから、この気持ちは墓まで持ってこうと、この頃にはもう決めていた。
好きだという気持ちは押し込めて、1ミリも言うつもりはなかったし、隠せているとも思っていた。


彼女の話をたくさん聞いて、彼女のことを知っていくうちに、
自分が困ったり悩んだ時に、こんな時彼女ならこうするだろうな、と思いながら生きていたら、なんとなく上手くいったりして、
彼女とたくさん話せた日は最高の1日で、会えない日はとてもつまらなかった。
恋愛ソングに出てくる「君」も「あなた」も全部彼女のことを当てはめてしまって、
ドラマもアニメも恋愛モノは全部自分と彼女に重ねてしまっていた。
この人なしじゃ私は生きられないな、と思っていた。
未だに、この中学での3年弱が、1番キラキラしてた時期かもしれないと思っている。
小学生の時に好きになった男の子もいたけれど、
これが私の初恋だと、今でも思っている。


そんなこんなで中学時代を過ごして、第一志望の高校も同じにしていたけれど、
2人とも落ちた。
なぜか別にしていた滑り止めの高校にそれぞれ通うことになって、
ここで私と彼女はとうとう離れることになった。

でもなんだか別に、離れても友達でいる気がするなあと漠然と思っていたから、
彼女と同じ高校に行くために受験頑張ろう!とかもなかったし、
正直彼女といることで結構つらいこともあったわけなので、
距離ができてむしろ解放されるんじゃないか?と思ってる自分もいた。
めちゃくちゃ悲しいということはなかったような気がする。ただ、このときは。
このあたりが沼の始まりだったような気もする。

一旦切ります。
中学生編終わりみたいな感じ。

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