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(8) 私が親友の女の子への10年間の片想いを拗らせた話

ここからが1番の地獄。
というところで、地獄の前に、私の、本当にアホな浮かれ話も入るので、サラッと受け流して読んで欲しい。
恥ずかしいなら言わなきゃいいんだけれども、これも書かないとどうもスッキリしない。

私宅でのお泊まりリベンジは決まったわけだけれど、正直ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、自分が変なことをしてしまわないか心配だった。彼氏さんのこと聞いて、イライラして、やっぱり私は彼女のことを好きなのかもしれないとか散々考えた後だし、もう好きだと言ってしまおうかとかも考えた後だから、もうひた隠しにする必要はないし、私、勢い余ってなんかしちゃうんじゃないかと思った。
Twitterで病んでるの見ていると今すぐ駆けつけて抱きしめたくて仕方なかったから、もう会った途端ハグしてしまうかもしれん、というかいっそしてぇ、と思ってた。

まあしなかったんですけど。

結局、何を思われるかわかったもんじゃないし、3日間泊めるって言ってるのに初日からそんなことして引かれたら追い出す羽目になるかもしれないし、私は友達なんだから、そんなことできっこないので。

前に泊まる泊まる詐欺にあった時、もし泊めてもらうことになったらご飯くらい作るよと言ってくれていたので、念願かなって彼女の作るご飯を食べられることになった。これはシンプルにめちゃくちゃ嬉しい。彼女は中学の時、「作った味噌汁が石油の味がする」というとんでもエピソードを生み出していたので、人並みに料理ができるようになっていて、勝手に同族だと思っていた私はなんだか置いていかれたような寂しいような。いつも彼氏さんのために作っているからだと思うとちょっとだけ腹が立つような。いや腹立つ資格はないのだけど。

初日、彼氏さんのところを一旦出ていくことになった詳細を聞いたり、なんだかんだ話し込んでしまったり、私が家にあった漫画を勧めたら読みはじめてくれたりで、気づいたら3時を回ってた。
色々話を聞いたけど結局一度出て行ってうちに来ることになったきっかけは、彼女が、「好きな人の嫌がることはするべきじゃないよね」ということや、「もっと大切にしてほしい」というようなことを話したことだそう。

「じゃあどうすればいいの?」
「例えば家事とか」
「じゃあやってほしいって言ってくれればいいのに」
「いやこれはあくまで例えの話で」
「じゃあ何すればいいのかわかんない、ちょっと考えさせて」
「じゃあ私は一度出て行ってちょっとリフレッシュしてきます」
みたいな感じだったらしい。

これはいつだってそうなんだけれど、色々口出しても口じゃ私は彼女には敵わないし、彼女は悩みつつも自分のやりたいことは最初から決まっていて、結局自分で色々考えて自分で答えをちゃんと出して自分で(勝手に)解決していくので、私はとにかく聞くことに徹するというか。親身に話は聞くし心痛めるしリアクションもするけど、正直話半分のような感じで聞く他ないので、もう解決済みのことはあまり覚えてないんだけれど。確かざっくりとこんな流れだったと思う。あとは、こういう、彼氏さんの話を聞くのは私もちょっと辛いので、そんな長く細かいことまでは覚えていない。

寝るのが結局3時くらいになったと言ったけれど、彼女に生活リズムを直して少しでも回復してほしいとか思ってたのに、やっぱり久々にたくさん話せると思うともったいなくて話し込んでしまう。彼女はずっと不眠で悩んでいるし、うちなんかで寝られるかな、と心配していたけれど、いつの間にか寝息が聞こえてきてた。薬を飲んでいるせいもあるだろうけれど、全然心配いらなかったやないかい、と。よかった。
逆になぜか私が全く寝られなかった。別に緊張しているとか、好きな子と一つ屋根の下なんてドキドキして寝られない!❤️みたいな気持ちでも別にないのに、寝付けないし、寝たような寝てないような状態でずっと横になっているだけだった。

今回はここまで。地獄まで辿り着きませんでした。すみません…。

次からは、翌日のお話です。

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