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⭐️WIMednesday Interview⭐️ #25 : 小山理恵

現在不定期で水曜日にお届けする書面インタビューシリーズ
今回は、卓上木琴奏者として活動する小山理恵さんのインタビューです。
https://youtu.be/DuFQSZJvQFo
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小山理恵(こやま りえ)
岡山県生まれ。
クラシックから現代音楽の奏法をマリンバで学び、2012年より卓上木琴を始める。以後、おそらく日本で唯一の卓上木琴奏者として日々研究、研鑽を積む。 主な活動中のバンドは、オドラータ、きつねのトンプソン。
2017年にはtuba奏者関島岳郎の「関島岳郎オーケストラ」に参加。
卓上木琴のための楽曲制作も積極的に取り組み、2020年卓上木琴によるアルバム「かしこい虫」を発表。
マリンバ及び木琴を水野与旨久氏に師事。
使用楽器は福井県こおろぎ社のMX32R。


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1. あなたにとっての成功とはどういう意味ですか?
・目標に近づき、一つ一つ達成していくこと。
・与えられた場所でベストを尽くすこと。


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2. あなたと同じように音楽業界で働きたいと考えている女性に対してどんなアドバイスがありますか?3つ教えてください。
・体力をつけること。
動きたいと思った時に動けるかどうかも、すごく忙しい時に自分の技術をキープするだけの練習が出来るかどうかも、体力があってこそだと思います。
・一緒に活動したり、相談できる仲間を持つこと。
特にこの一年は活動の仕方や一つ一つのイベントについてたくさん考え、同じ活動をする仲間と話をしました。
・アドバイスや新しいことを受け入れる心の隙間を持つこと。
色んなことに共鳴して、やりたいことや目標を常に更新していたいと思っています。

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3. 仕事やプライベートでのどのような経験が今の成功に結びついていると思いますか?
(今が「成功」かどうかは私には分かりませんが、)勉強し、練習することを絶対に止めないことと、相談したり、共に活動する仲間に恵まれていることだと思います。

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4. あなたが経験した中でも大変だった事をひとつ教えてください。
今の楽器(小さな木琴を弾いています)に出会うまではマリンバを弾いていました。
マリンバを弾くことはとても楽しかったのですが私の身体には楽器が大きくて、一つの曲を仕上げるのに何年もかかっていました。コンクールや試験で決まった課題を演奏するとき、いつも不安で思ったように弾けず、悔しい思いをしていました。練習することは本当に楽しかったのですが、いつからか人前で弾くことは苦痛になっていました。
木琴を弾いてみた時、(マリンバに比べてずっと小さいので)自分の視界の中に弾くべき音板が全部入っていることで、こんなにも気持ちが落ち着くのか、とびっくりして嬉しかったのを覚えています。

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5. その経験で得た一番の学びは何ですか?
思い切った方向転換でずっと楽に進めるようになることもある、ということ。

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6. あなたが今住んでいる地域で音楽に携わる女性達が直面している一番の課題は何だと思いますか?
練習できる環境の確保です。
女性は特にライフステージによって自分のための時間や場所の確保が難しくなることがあると思います。
自分の内面を整える意味でも、必要な時に練習環境が確保できるかどうかは重要なことだと思います。

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7. 誰からインスピレーションを受けますか?その理由は何ですか?
演奏に関してはその時々の共演者や、過去の録音から影響を受けます。
作品作りに関しては、物語や絵、自然などから着想を得ることが多いです。
日々の練習のなかで同じ打楽器を演奏する夫と発見を報告し合ったり、そこから発展させて新しい練習メニューを作ったりもします。
身の回りにある憧れているものや人から色んなことを教わっていると感じます。

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8. 来年の目標は?
・遠くに暮らす家族にも伝わるような活動をすること。
・ラグタイム音楽を演奏するバンド「きつねのトンプソン」でアメリカツアーに行くこと。
本当は来年と言わず、今すぐにでも!

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9. あなたの(音楽キャリアなどにおける)最終目標とその為の次のステップを教えてください。
木琴を自由に弾くことです。
そしてたくさんの人に聴いてもらえるといいなと思っています。そのためには研究して練習すること。そして発信することだと思います。

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