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⭐️WIMednesday Interview⭐️    #26 : Fu-Ching

【WIMednesday (ウィメンズデイ)インタビュー】
現在不定期で水曜日にお届けしている書面インタビューシリーズ⭐️WIMednesday⭐️
今回は、ドラマー・大道芸パフォーマーとして活動する、ふーちんさんのインタビューをお届けします。

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ふーちん(Fu-Ching)
Musician/Drummer
Charan Po Rantan. FU-CHING-GIDO. Jinta-la-Mvta. Libera Cielo. FU-TONZ

https://youtu.be/hpWIBtJ3FP8
https://soundcloud.com/fuching
https://fu-ching.bandcamp.com

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1. あなたにとっての成功とはどういう意味ですか?

自分の音に共感してもらえること。
まず、自分が楽しむ事が1番だと思います。それができれば成功だ!と思った時もありました。
ただ今は、それだけでは『成功』と言えるのだろうか、それを聴いた人が共感してくれて、成功といえるのではないかな?と考えています。

『成功とは何か』これは永遠のテーマであり、日々変化しています。

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2. あなたと同じように音楽業界で働きたいと考えている女性に対してどんなアドバイスがありますか?3つ教えてください。

①音楽以外のことも含めて、色々な事をやってみる!
大道芸、宅録、衣装制作、絵をかく、音楽の先生をやる、アルバイト、など一つでも1人で稼げる術があると安心ですし、マネージメントして貰えなくても、自分でイベントの企画をしたり、グッズを作ったりCDを作ったりしていける、というのは大切かなと思います。(全部自分のお金になるしね笑)
それから、色々な事をやると自分の視野や世界も広がります。
私が大道芸でワンマンバンド(1人演奏のこと。昔からある大道芸のスタイルです)を始めたのは、1人でも稼げたら良いなと思ったからですが、結果的には色々な事を学ぶ場にもなっています。
視野を広げるという意味ではアルバイトも大賛成です。同時に収入源にもなるなんて一石二鳥!
私自身、コンビニ、派遣、料亭の洗い場(動く蟹も洗いました)、ティッシュ配りなど、色々なバイトをしました。色々な仕事の現場を体験するというのはとても興味深いです。今はこどもの美術教室のお手伝いをしています。子どもたちの発想は本当に素晴らしいんだ!

②筋力と体力
基本的に荷物が重いし、ボーカルの人は身体が大切ですよね。
理学療法士の方が、女性は特に関節が緩い人が多いので気をつける様にと言っていました。

ドラムを始めたのは10代で、マーチングは小学生の頃からやりましたが、身体が作られていく時にもっと筋力トレーニングをしておけば良かったと思います。

③年齢や性別を意識しすぎないことを気をつけています。
礼儀は大切ですが、自分からオープンに接すると、相手の方もその様に接してくれるからセッションもしやすいなと思います。時々、馴れ馴れしくなりすぎてしまって反省する事もあるけれど。

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3. 仕事やプライベートでのどのような経験が今の成功に結びついていると思いますか?

→出会い
私が音楽を続けられたのは素晴らしいミュージシャンや素敵な人たちとの出会いがあったから。
それが自分の演奏する機会をつくり、学びと刺激を与えてくれます。

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4. あなたが経験した中でも大変だった事をひとつ教えてください。

今。笑
こんなにライブができない仕事がなくなる日々が続いた事は今までありませんでした。

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5. その経験で得た一番の学びは何ですか?

不測の事態に対応できる柔軟さを身につけつつ、こういう時こそ、自分の意思は曲げず、ちょっぴり我儘に生きる。人に頼る!
非常事態において、音楽、エンターテイメント業界に対する世間の目は予想以上に厳しかったですね。確かに不急ですし、人を集めるのが仕事ですから当然です。この先もこの様な事が起きるかもしれない、という事を念頭において、その中で自分を表現できるアイデアや、収入を確保する方法をもっともっと増やしていがなければならないと思いました。
一方で、”ライブをする事”を諦めてはいけないと思いました。自己中心的ですが、自分が健やかに生きていく為に必要なのです。そこを曲げてしまうと他の事を頑張る気力もなくなってしまうし、生きる意味もよく分からなくなってきます。だから、時には我儘に!頂けるものは有難く頂き、やりたい事を貫き通す。
こんな私の事を、この様な中でも応援してくれる人がいる、演奏を聴きに来てくれる人がいる、ということも、この先ずっと忘れてはいけないと思いました。本当に有り難く、感謝でいっぱいです。頂いた支援や応援へのお礼は、またできる様になった時に精一杯やります!

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6. あなたが今住んでいる地域で音楽に携わる女性達が直面している一番の課題は何だと思いますか?

先程、性別や年齢を意識しすぎない様にしていると言いましたが、私がそれを意識せずにいられるのは、周りの先輩方や仲間がフラットに接してくれるということが大きいと思います。今の日本において、誰もがその様な恵まれた環境にいるわけではありません。不自由を感じながら活動されている方もいるでしょう。誰もが安心して活動できる環境がもっと整っていくと、年齢も性別も関係なく皆が力を発揮できる様になるのではないでしょうか。
誰にでもチャンスがある社会、の方が良いものが生まれていきますよね。

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7. 誰からインスピレーションを受けますか?その理由は何ですか?
マックスローチ
彼のドラムは歌う様です。まるで旋律が聴こえてくるかの様。私は『ドラムを叩く』というよりも、『ドラムを使って音楽をやりたいな』といつも思っています。

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8. 来年の目標は?
今ソロのミニアルバムを作っています。来年コロナが終息したら、リリースパーティーをしてみたいです。それから、FU-CHING-GIDOなど自分が参加しているバンドで行けなくなってしまったフェスティバルが沢山あるので、来年こそは色々な国に行きライブがしたいです。

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9. あなたの(音楽キャリアなどにおける)最終目標とその為の次のステップを教えてください。

最終目標は…難しいですね。正直、特にないですが、私は世界中をライブをしながら旅する生活がしたいです。
その為に、まずは自分のやっている数々のプロジェクトが日本でも世界でも認められて色々なフェスに呼んでもらえる様に頑張りたい。そして、ドラマーとしても色々なセッションに呼ばれる様になれたらいいな。

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