見出し画像

美容ビジネス〜スキンケアによる美肌の極意

コロナウィルス感染により、マスクをする機会が増えたこと、また、外出自粛、リモートワークより家にいる時間が増え、女性のメイクへの関心が下がっていると言われています。

ファンデーション、口紅、といったメイクアップ製品の関心度は、検索データを見ると減少傾向にあると言えますが、化粧水、美容液など、スキンケアに対する関心度は、コロナ禍の現在も維持されています。

外出の機会が減り、家にいる時間が長くなったことで、自身へのケア意識が高まり、普段よりも時間をかけてケアができる、ということから、高額なスキンケア化粧品や、自然派化粧品に注目が集まっています。

スキンケアの新定義

スキンケア化粧品の基本的な機能は、皮膚の保湿を目的としています。
皮膚の乾燥が、肌荒れだけではなく,皮膚の老化の一因となっていることは、現在のスキンケアの定義となっています。


角層には水分を保つ機構が存在していますが、その詳細が解明され始めたのは1960年頃で、市場の化粧品のコンセプトは、ほとんどがこの皮膚科学の発展を商品に応用したものです。


そのため,過去においては,天然保湿因子(NMF)と皮脂を模して,水分と保湿剤,油脂を含有する製剤がスキンケア商品として用いられてきました。
しかし近年は、皮膚科学の発展に伴い、セラミド、NMFを配合した製品、皮膚の顆粒層に存在するタイトジャンクション(タイトジャンクションは、皮膚・胃・腸などの上皮組織を構成する上皮細胞や、血管内皮細胞に存在する細胞間接着装置)に注目した素材を配合した製品、角層細胞の成熟に注目した製品が開発されてきました。
さらに,過去には老化して剥がれ落ちると考えられていた角層ですが、スキンケア行為によって、しっかり保湿されて、ゆっくりと乾くことにより、バリア機能が向上して、皮膚の状態が健全に保たれるようになりました。保湿に関連する皮膚科学の進歩と、コンセプトの変化を捉えたスキンケア法が、新定義であると言えます。

温泉水のスキンケア効果

“美人の湯”と言われる温泉もあるくらい
昔から美容に良いとされ、日本人に親しまれている温泉ですが、温泉水によるスキンケア効果は、温泉水の性質上、保湿とピーリングの効果が得られます。

まず、保湿効果についてですが、温泉水に多く含まれるミネラルのバランスが、人間の体内のミネラルバランスと似ていますので、肌への浸透が良く、角質自体の保湿効果を上げる働きをしてくれると言われています。

また、肌のピーリング効果についてですが、
“ピーリング”は、古い角質を取り除き、真皮と言われる、新たな皮膚を再生する役割をします。
特にアルカリ単純温泉は、肌に優しく余分な角質だけを、柔らかく溶かすように落とす作用があります。
また、毛穴に詰まった汚れを浮かせたり、メラニンの分解を促進したりする性質を持っています。
アルカリ単純温泉に入ると肌がスベスベするのはそのためです(ちなみに僕は、島根県にある有福温泉よしだやさんの温泉が大好きです)。


また、酸性の温泉水には肌の殺菌作用があり、ニキビなどの吹き出物を解消するには効果的です。
また、肌の自然治癒力を促進する働きもあります。
ちなみに、肌は弱酸性なので、弱酸性の温泉水は肌に負担がなく、敏感肌の方にも安心して使用できます。

美容業界のコロナ禍による転機

不況知らずと言われてきた美容業界、2020年は大きく変わりました。


2019年は「透明感」「トーンアップ」などをキーワードに『肌をキレイに見せる』メイクやベースメイクが注目されていました。日本最大級の美容口コミサイト「@cosme」が発表する、『ベストコスメアワード 2019上半期新作ベストコスメ』では、1位がフェイスパウダー、2位、3位に口紅が続き、肌に塗り華やかに見せてくれるメイクアイテムが上位を飾りました。

2020年上半期では、自粛期間中の「おうち美容」をキーワードに、『自らの肌からキレイになる』スキンケアが注目されました。

@cosme『ベストコスメアワード 2020上半期新作ベストコスメ』でも、総合大賞に輝いたのは化粧水。ランキング1位~4位をスキンケアアイテムが占めました。

去年のランキングでは、スキンケアアイテムがトップ10に一つも入らなかったことを考えると、消費者が注目しているカテゴリーが、メイク・ベースメイクからスキンケア化粧品へとシフトをしていることから、ウィズコロナ現代では、スキンケア化粧品にターゲティングしたビジネスが優位であると言えるでしょう。

また、化粧品の知識や、皮膚の仕組みの知識を持つ、スキンケアマイスターのような、美容に関する資格習得も、美容マーケティングのトレンドとなると思われます。

スキンケアという、ターゲティングが明確な美容ビジネスは、今がチャンスです!
スキンケアを中心とした美容ビジネスをテクノロジーと掛け合わせて、新規事業を生みだすことをテーマにしたスタートアップ・スタジオ『Studio ENTRE』と組んで、日本発のビューティテックの新サービスを、市場に送り出したいと思ってます(ちなみに、Studio ENTREの社長の山口氏は、元々音楽プロデューサーで、30年来の友達です)。

そして、12月22日(火)にPitchJAMを行います。
テーマは「ビューティーテック」

美容ビジネスの定義は自由です。自分がビューティに関わると思えばどんな内容でもOK、健康をテーマにしたヘルステック的な発想とか、究極のナルシシズムを追求したモテ美容企画とか、美容ビジネスのアイデアを持って僕たちにぶつけてみて下さい。観客として観に来て、面白い事業アイデアだと思ったら創業チームにジョインするというスタンスも歓迎です。

申込みはこちら⇩

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?