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主人公ズ紹介と裏話④

こんにちは! 四六時中うちの子が可愛いぱかです。
連載? も4回目になりました。今回は今までで一番の文章量になってしまいました。お暇なときにでもゆっくり読んでください。
それでは早速いきます!


ラケ(ラケ・アモウラ・イェンダ)

単体_10ラケ

紹介カード裏_トリミング_アートボード 10

ヤーナに引き続き民族調なお話の主人公です。
当時特にエキゾチックなモチーフにハマっていたようです。
この話は「ディヤ」という女の子が最初に生まれてその後にラケが生まれました。ディヤは現在でも実在するネパールの現人神「クマリ」を参考に作ったキャラクターです。すごく印象的な姿なので是非画像検索してみてください。
お化粧とかはほぼそのままですが、服はそれっぽく創作しています。地に足をつけられないというのも本家にある風習で、ラケの役職はここからの連想です。
このクマリに関しては祖母がネパールに行った時にネパールのことを調べて知った覚えがあります。とにかく鮮烈で印象的だったため創作意欲を滅茶苦茶に掻き立てられました。

ラケの名前はちょっと複雑です。※長くなります
「ラケ」とはネパールの民間伝承に登場する悪魔、または神であるラケから名前をいただきました。クマリが登場することでも有名なお祭り「インドラジャトラ」で巡行の先導役として登場することからディヤを導いてくれるといいな! と思って付けました。インドラジャトラ行きたいけど行きたくない(人混みが苦手)

そして「アモウラ」ですが、これは父称ならぬ母称です。
まず父称というのは父親の名前を自分の名前の一部として取り入れたもののことです。英語圏で言えば、「ウィルソン」や「マクドナルド」はもともと「ウィルの子」「ドナルドの子」という父称が姓になったものです。○○ソン、マク○○ 、○○ズ系は大体父称由来です。父称は英語圏に限らず世界各地にあるので名付けの参考にしてみてね! 
そして、父称があるなら母称があってもいいじゃない! ということで自創作に取り入れてみました。
アモが「母」の意、ウラはラケのお母さんの名前で「占い」という意味です。祭祀を大事にしそうな集落なので(あまりちゃんと考えていないので後で変えるかもです)。物語には1ミリも反映されないのですが男の場合は母称を、女の場合は父称を入れるという設定があります。父称の場合はアモの代わりに「シシ」を付けます。
実はこれ「アモ」も「ウラ」も日本語です。上代日本語でそれぞれを発音すると上記の読みになります。卑弥呼を当時はピミカと発音してたらしいというあれです。

そして「イェンダ」ですが、これは出身集落名です。イェンダも上代日本語で今の発音だと「エダ(枝)」となります。大きな一族が分家して作った集落というバックボーンを後付けで設定しています。

名前の構成についてですが、これは原作版の風の谷のナウシカを参考にしました。ナウシカは作中で名乗るときに「風の谷の(ジルの子)ナウシカ」と言います。風の谷には名字にあたるものが無いようで、出身地・父親の名前・自身の名の3つで個人を識別しているようです。クルバルカ家のようにナウシカの世界自体に名字は存在するようですが、古い家筋のようですしナウシカの時間軸では失われた慣習なのかもしれません。
話が逸れましたが、とにかくこの出身地・親の名前・自身の名の構成で名前を作ってみたいという気持ちで作ったのがラケの名前です。(順序は変えましたが)


ルーク(ルーク・ウィルソン)

単体_11ルーク

紹介カード裏_トリミング-11

友人達とやっていた交換漫画のキャラです。
登場人物の国籍などをあらかじめ決めておいてみんなであみだくじで決めた記憶があります。ルークはイギリス人なのですが、イギリス人ならインバネスコート(シャーロック・ホームズのコート)だろ!ということで今の姿になりました。髪にクセが付いている部分は学校の先生がこういう寝癖だったので拝借しました。

名前はウィルとルナをモチーフにしています。ウィル→ウィルソンというのは言わずもがなですね。ルークの方は諸説ありますが、ラテン語で「光」「明るさ」等を意味するLuxに由来する名前です。光に照らされた面の明るさを示す単位にルクスというのがありますがあれと同源です。そしてルナもこのLuxに由来する名前なのです。ルナは月の女神の名前ですしなんとなく想像しやすい気がします。

一時期それぞれの話に必ずウィル関係の名前を入れるという事をしていました。日本が舞台だと取り入れにくいのでいつのまにかこの縛りは無くなりました。ルーク以外にもウィル系の名前の子が何人か居ます。

ウィルの話→
ヘルミーネ(ドイツ語女性形ヴィルヘルミーネの短縮形)

エリックの話→
ヴィルヘルム(ウィリアムのドイツ語系)

クライスの話→
リアム(アイルランド語系ウリアムの短縮系)

ヴィルヘルム様以外はあまり描かない子なので誰?って感じですね。


ガウェイン

単体_12ガウェイン

紹介カード裏_トリミング-12

白髪褐色肌金眼の組み合わせが好きで作った子です。白髪褐色が好きなんですけどうちの子でこの組み合わせはガウェインしか居ないという不思議。キャラデザが先で生い立ちやお話は後付けしました。ガウェインの話はキャラクターがCMYK(G)それぞれの色をモチーフにしています。ガウェインはもちろんイエロー担当です。戦隊モノみたいですね。

この頃サイバーパンクというジャンルを知り、パンク的なお話を作ろうと思った覚えがあります。ガウェインの話はバイオパンクです。たぶん。他にもジンのお話はスチームパンクぽくしてあります。この辺りの話はまたジンを紹介する時にしますね。

動物の能力を人間に備えさせる遺伝子改良を行なっているような世界観です。ガウェインは自分は人間だと思っていて能力者を狩る仕事をしていたのですが、後々自分も能力者だったと気付きます。すごくブレードランナーみたいですね。ブレードランナー好きなんですよ。見たのはガウェイン達を作った後なのですがやはりこういう展開が好きなんですよね。
ガウェインを猛禽類モチーフにした理由は覚えていません。ですがこの頃、探査機はやぶさの帰還があったのでそれが影響している可能性があります。ネット中継で見てたな…。
初期の頃は鳥眼設定があったのですが、鳥眼になるのは鶏などのごく一部の種のみらしいので無くなっています。
動物の能力持ちは彼の他にもオオカミのキーラ、サメの女の子(名前未定)が居ます。

名前は某円卓の騎士とは全く関係ありません。猛禽類モチーフなのは決まっていたのでそれに関連した名前を探して付けました。意味は諸説ありますが、「白い隼」説を採用しています。


おわりに

今回は名前の話ばっかりになってしまいました。昔から名前というものが好きでした。西洋人名だけじゃなく日本人名もかなり好きです。日本は他の国に比べて名字の多様さが桁違いなので掘っていくとキリがないです。
一応名付けの参考にしているものを羅列して今回は終わります。ここまで読んでいただきありがとうございます!
次回はディック・アゼル・アマテラスを紹介します!!

さらに怪しい人名辞典
西洋人名に困った時に見るサイト。サイト名に怪しいとあるけど変なサイトではないです。
内容が豊富でちゃんと文節ごとに語意が分かるので重宝しています。対照表では対応する他言語の名前、愛称、女性系なども纏められてます。サイト内検索で語源や意味から逆引きで使ったりも出来ます。一番お世話になってる。お金払いたいレベル。
ヨーロッパ人名語源事典 ※Amazonが開きます
私が話す名前トピックは大体ここに書いてあります。
紙の資料も欲しいと思って買った本。文化圏や民族ごとに関連する名前が分類されています。居間に置いてテレビ等で気になる名前が出てきたらその都度引いてます。オリンピックの時大活躍した。
オックスフォード・NINJAL上代語コーパス
上代日本語の参考に使いました。単語リストから任意の意味を英語でページ内検索して使ってました。時間泥棒。ずっと見ていられる。
日本の名字 ※Amazonが開きます
タイトルそのまま日本人の名字についての本。NHKで「日本人のおなまえ」というバラエティがあるのですが、そこに出演している森岡先生のご本。基本的なことが多いですが手に持っておいて損は無いです。日本人を作る機会がなかなか無いのであまり生かせていないのが悲しい。というか、森岡先生のファンなんですよ。ウッいつも見てます…!

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