左足を骨折して 第一章 やっちまった
◯やっちまった
それは3月末の朝。自宅近くのゴミ捨て場前で左足をひねってコケかけた時、足首に力が入らない。マズいなあと思って1日過ごした夜、立ち上がった時に再び左足をひねってしまう。激痛は一晩経っても治らず、翌朝一番で病院に。
捻挫だろうと軽く思っていたけれど、その時すでに靴を脱ぎ履きすること自体が億劫で、診療開始を待つ病院の駐車場で耐えきれず、近所の商業施設のトイレを借りに行った時の足の痛さは相当のもので。
気づいたら病院のギブス室で左足にしっかりギブスを巻かれていました。左足首くるぶしの剥離骨折と告げられ、動転する暇もなく松葉杖を持たされ、松葉杖のつき方を簡単に教わっただけで、本日はお帰りくださいとなり。呆然としながら車を運転して、自宅に戻りました。
◯1週間おやすみをもらう
骨折診断を受けてギブスを巻いて松葉杖を渡された当日が年度末だったこともあり、病院から帰宅後すぐ出勤しましたが、職場のデスクはエレベーターのない3階。階段では上り下りが全くできず、1人で半泣きになりながら、手すりを使って這っていくことしかできませんでした。
患部の痛みと体力が続かないこともあり、また骨折のショックも大きく、4月初めの1週間、病気休暇を取得し、自宅で寝て過ごすことになりました。
翌週月曜日、新年度となったので、新しい上司から電話で診断書を持ってくるように指示があり、その日のうちに診断書を提出。
◯必要なものを買う
衣料品店に行き(その大手衣料品店には車椅子がなく、いま思えば慣れない松葉杖での移動は苦痛でしかなかった)職場用にギブスでも履ける幅の広いワイドパンツを数本買い、大手靴屋では右足用にCMで話題の脱ぎ履きのしやすい靴を購入。
自宅で動けるように、キャスター付きの丸椅子も購入しました。
職場復帰に備えて、職場の玄関には靴の脱ぎ履き用に丸椅子を、勤務する部屋には車椅子を用意してもらいました。
また、通勤に備えて、ギブスの上から履くギブスシューズ、ギブスの上から履ける靴下、松葉杖の脇の痛みと握る手の部分をカバーする松葉杖カバーをAmazonで購入。
風呂は入れずシャワーのみ。ギブスを濡らさないように大きなゴミ袋をガムテープで巻いてシャワーを浴びていましたが、足元が不安定だったため、シリコンで密封できてしっかりしたビニールで継続使用が可能なギブスカバーをAmazonで購入。入浴時の手間が半分以下となりました。これは、骨折グッズの中でも一等賞あげたいです。
◯生活がつらい
布団から起き上がるのがなにより困難でした。膝をついて立ち上がるのに慣れるのに相当時間がかかりました。ベッドが欲しいと家族に訴えましたが、いい顔をされなかったので我慢。食事が作れなくなり、家族に作ってもらうこととなり、これは相当なストレスでした。職場復帰は絶対に1週間後、と決めていたので、それまでに動けるようになるのか。そしてわたしは職場では1人職種なので、職場の理解が得られるのかどうかが最大の壁だった気がします。痛い足と重いギブスを前に動けないことが辛い日々でした。
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