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自ら気付くに勝るもの無し!

キャリアコンサルタントとして大学のキャリアセンターで就活生の支援を担当しています。

毎日が発見の連続ですが、そんな中で日々成長を感じるとある男子学生の話をご紹介します

意外と楽観

就活支援の現場が慌ただしくなり始めた2月。
学生たちは割と元気です。
自分なりのやり方で企業とコンタクトを取り、インターンシップや企業説明会に参加して割と名前の知られている企業への応募を開始し始める傾向の季節。

なんとなく、いけるんじゃないかな?という希望的観測を持って…
根拠の無い自信とも言える印象を受けるのがこの時期です。

意気揚々と履歴書やエントリーシート、面談の練習などで訪れるのですが
んっ…?と思いつつ話を聞く日々!
それは〜、志望動機じゃなくて自己PRじゃないかな?

そんな疑問と向き合いながら就活生との面談はスタートします。

リアルからの軽い挫折

始めての面接を経験した後の面談では、軽い挫折感を感じる学生とそれなりの手応えを感じる学生で雰囲気が変わってくるのを痛感します。
グループ面接後にはそれが顕著に現れる傾向にあるのかもしれません。

「周りがみんな優秀に見えてしまいました。」
「自頭の差は埋められないのでしょうか?」
「対応の差を歴然と感じました。」
「自分は出来ない人だと感じて自信を無くしました。」

こんな言葉が飛び交う第2ラウンド!
でも、これが重要だったりするんですよね。
ここを経験した学生は本気で自己を見つめる段階に入っていく気がします。
言わば、ここからがその学生の本気の就活のスタートなのかもしれません。

まるで別人

挫折を味わった直後の面談で、自己と向き合うカウンセリングを行いました。
えっ、涙ぐんでる?雰囲気すら感じられる面談の終盤
「今まで、いい加減にやり過ごしていました。ここからは真剣に自分に向き合ってみます。」という言葉が発せられました。

それから数日後、私の目の前には以前よりも明るい服装に身を包んだ学生の姿がありました。
自分なりに志望先を探して(もちろん、就活の軸は押さえたままです。)
現状の自分を理解して(伸び代は別として価値観の一致が感じられる)
真摯に向き合える企業を自分で探してきた学生は、
あ〜、なんか1つ乗り越えたな。って思えて成長の幅を見た目にも感じることが出来ます。

伴走者としての存在

就活支援に関わるキャリアコンサルタントは単なる伴走者でしかありません。
学生本人が現状に気付き、自身に向き合えなければ一歩前進することは出来ないのではないかと思っています。

そして、自身に向き合い一歩前進出来た学生からは大きな力を感じます。
結局、自分自身なんですよね。
自らが自らを客観視して取り組むことが何よりの前進なんだと感じる毎日です。

学生と関わることで成長させてもらってるのは私自身なのかもしれない?
そんな思いが伴奏者としての役割を再考する貴重な日々となっています。

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