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~印象がその人の評価を決める~ ハロー効果とは?

人は最初の見た目が9割、第一印象がすべてと言われる理由にはこのハロー効果が関係しています。

1.ハロー効果とは?

ハロー効果を言葉で表すと、

ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと

https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11914.html

とあります。

よく言われる例としては、外見と信頼に値する性格の人物かということは関係が無いにも関わらず外見のいい人の方が信頼できると感じてしまうことが挙げられます。ほかには大学の偏差値と仕事ができるビジネスパーソンかということは、本来あまり関係が無いもののいい大学を出た人ほど仕事ができると感じてしまうことなどがあります。

ハローとは英語で”halo”、後光や光背、光輪と言う意味の言葉です。光があたっているように見えると、善良で尊敬に値する人物だと思えることから、このハロー効果という名前がつけられるようになりました。

このハロー効果は知っているだけで、相手の第一印象に惑わされない、相手の特徴とは関係が無い項目の評価を勝手に決めつけいないようになるはずです。

ただ、ハロー効果は悪用することも可能です。それは先述した内容を逆手にとって第一印象にすべてをかける、自分があたかも信頼のおける人物であるかのように振る舞えばよいのです。
つまりハロー効果を知っているだけで、相手の評価を正しく下せる、逆に相手からの自分の評価を意図的に上げてしまうことができるのです。

2.ハロー効果の例

・プレゼンの冒頭

たとえば、何らかのプレゼンをする人が壇上に登場したとしましょう。その人はとても自信たっぷりに話だしたらあなたはどう感じますか?おそらく多くの人はこの人は仕事ができる人でこれからのプレゼンも相当いいものを出すに違いないと思うのではないでしょうか。
逆にオドオドした人が出てきたらそのプレゼンが大したこと無いだろうなと思うのではないでしょうか。
たとえ、両者同じ内容をプレゼンしていたとしても前者のプレゼンの方が良かったと感じる人が多いのではないでしょうか。

全国展開チェーン店の接客

たとえば、全国に展開するチェーン店で食事をしたとしましょう。その際に接客で不愉快な思いをしたときにそのお店単体だけでなくそのチェーン店全体に悪い印象を持つのではないでしょうか。つまり「○○店は接客が悪い!」ではなく、「あのチェーン店は接客が悪いから使わないようにしよう」と思ってしまうのです。本来は店舗ごとの接客サービスは異なるはずなのにも関わらずです。(※マニュアルの存在等は一旦抜きで考えましょう笑)

SNSやCMに出演する有名人

テレビCMやインスタグラム等のSNSで有名人やインフルエンサーがおすすめする商品やサービスはついつい気になってしまいますよね。
有名人がおすすめするのだからいい商品だろうと感じてしまうこと、これもハロー効果のひとつです。
本来であれば有名人、芸能人であるということと、その商品全体や優れているポイントを見分けられる知識には関係はないはずです。
このことを考えると、世の中多くのCMが「この○○さんが出ているからいい商品だろう」というハロー効果を期待して作成されていることが分かるはずです。

l  「恋は盲目」

よく「恋は盲目」という言葉を耳にしますよね。それもハロー効果が関係しています。要は恋をしたお相手のことはすべてよく見えてしまうというのも、相手が好きという特徴に引きずられたハロー効果なのです。
相手の嫌な一面を見て相手への熱が冷めたというのも、それまでのハロー効果でよく見えていた面が実際はそうではなかったということが分かった瞬間なのです。

他にも「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざも「恋は盲目」同様ハロー効果によるものだと考えられます。

3.ハロー効果の活用方法
先述しましたが、ハロー効果は逆に自分の評価を上げることにも使えます。
よく本屋さんにも「第一印象を大切に!」、「見た目が9割!」といった本がありますよね。具体的な方法はそれらの本を参考にしていただくとして、相手に最初に好印象を与えられれば、ほかの事項についても良いイメージをもって接してくれるかもしれないということは意識してみましょう。

このようにハロー効果はその存在が分かっているだけで一石二鳥です。ぜひ相手を評価する、逆に自分が評価されるときに意識してみてはいかがでしょうか。

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