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理想のキーボードに辿り着くまで (ARCHISS Maestro FL)

ご覧いただきありがとうございます。
クルマの話をしたり写真の話をしたりと内容雑多もいいところですが、今日はキーボードの話です。
一度投稿した内容なのですが、なんかタイミング違うなぁと思って結局公開していませんでした。
でも三度目の正直。今日投稿したらもう消しません。

よろしければお付き合いくださいませ。



この男、メカニカルキーボードが欲しくなる


欲しい。

これまでは無線式のキーボード(LogicoolのK275)を使っていたのだが、使っていくうちにだんだんキーの押し心地が微妙になってきて、タイピングで指が疲れるようになってきてしまった。
あと、いつだったか忘れたが背面のスタンドが折れてしまい、接着剤で付け直したもののけっこうグラグラになってきてしまったのもある。

キーボードの使用頻度はけっこう高いので、どうせならこの際良いやつを買いたい。
そう思ったら早い。どんどん欲しくなってきてしまう。

今回選ぶキーボードの条件としては、
・茶軸のメカニカルキーボード
・JIS日本語配列 (ひらがな表記があるもの)
・フルサイズキーボード(テンキーが付いているもの)
・PrintScreenキーが付いているもの
・派手じゃないけどカッコいいやつ

軸は色々打ってみた感じ茶軸が一番自分の指に合っているかなという感触。

日本語配列がいいのは、自分の日本語入力方法がカナ入力だから。
英語配列にしてしまうとまともに文字が打てなくなってしまう。
ローマ字入力練習しろローマ字入力練習しろと114514回くらい言われたが、カナ打ちはもはや自分のポリシーとなりつつあるのでこれからも練習する気はない。そんな意志の表れかもしれない。

フルサイズキーボードがいいのは自分の使い方の問題。
机のサイズ的にはテンキーレスタイプでもいいのだが、数字入力の機会が多いのでここはフルサイズにしたかった。

そして、PrintScreenキーは、自分がエロゲシナリオゲーが好きで、プレイ中かなりの頻度でスクリーンショットを撮るので付いてないと困る
ある意味絶対条件のようなものだ。

狂気

PrintScreenキーがない省スペースキーボードには、だいたいFnキーと他のキーの同時押しでPrintScreenキーとして機能するタイプが多いと思うのだが、自分は「Windowsキー+PrintScreenキー」を多用する派なので、その手のキーボードだとスクリーンショットを撮るのに3つのキーを同時押しすることになる。それはちょっとキツい。

そして、最後の条件である
・派手じゃないけどカッコいいやつ
は、完全に無茶ぶりだと分かってて書いている。
いかにもゲーミング的な角ばってるやつ、バックライトがRGBでキラキラしているようなキーボードはあまり好みではないので避けたかった。
でも、黒一色とかの地味なのもなんだかなぁというワガママ。

そんな天文学的な条件で絞り込んでいくと、2つの選択肢に絞られた。

・Keychron K10
・ARCHISS Maestro FL

※公式サイトより引用

1つ目はKeychron K10。
写真は英語配列だが、日本語配列のモデルもある。
デザインもシックな感じで、カッコいい。
そしてBluetooth接続対応。
さらにはバックライト搭載。RGBのLEDと白色のLEDのどちらかを選べる。

※公式サイトより引用

2つ目はARCHISS Maestro FL。
正直、デザインはこっちのほうが好み。
謎のプロフェッショナル感というか古めかしい感じがとても良いのだ。
ただし、構造的な問題として打つ際に金属の反響音がするとの事。ネット上にも動画が色々上がっていたが、これが賛否両論のようだ。

とりあえずこの2機種のどちらかでいこうと思い(この時点で心はMaestroに傾いている)色々調べだしたのだが、どうもMaestroのほうは発売から時間が経過しているからか茶軸の新品がほぼ売っていない。
というか、見つけられなかった。

Keychronのほうは、在庫こそあるもののかなり少ない模様。
さぁどうする?と悩んだ挙句、都内に出向いてKeychron K10を購入した。


Keychron K10 茶軸を買った …が。

購入したのはホワイトLEDモデル。JIS配列の茶軸。

打ち心地、至高。
これまで触ってきたどのキーボードよりも、快適に打てる。

いやぁ、スコスコ打てる。なんだこれ。楽しい!!!



と思って半年くらい使っていた。

時間が経つと、微妙なところが出てくるのである。

手の油の多きことこの上ない人間なので、キー表面がべたつくのである。

Keychronのキーの表面加工は、なんというか桃の表面みたいな感じで(ThinkPadの天板みたいな感じ)サラサラしているのだが、どうも自分の手には微妙感があった。
自分の手が湿り始めると、快適にタイピングできなくなる。
キー表面は梨地加工というかザラザラしてないとどうもダメだったようだ。


さて、どうする?

結局、振り出しに戻ってしまった。
手袋をつけてタイピングすればKeychronの快適な打ち心地のままタイピングできるのだが、たぶんそれだと自分が耐えられない。

やっぱり、Maestroなのか。
でも、売ってないんじゃしょうがないよなぁ。

そう思って、ネットの海をさまよう事2週間くらい。
SNSに、Maestro FLの茶軸の購入報告が上がった。

マジか、と思った。
これはもう、聞くしかない。
そう思って、返信にておそるおそる購入場所を聞いてみたところ、ありがたいことに教えて下さったので聞いたその日の夜にそのお店に行ってきた。
(その節はお世話になりました。届くかはわかりませんが、本当にありがとうございました。)

さて、お店に着いて、一目散にキーボードのコーナーへ。
Maestroあった!量販店で置いてるところあるんだ!!と興奮。

※掲載に問題がある場合は削除しますのでご連絡下さい


茶軸がない。
茶軸がない。
茶 軸 が な い 。


茶 軸 が な い

見事に茶軸だけないのだ。
赤軸も青軸もスピードシルバー軸もあるのに茶軸だけない。

何かの間違いだと思って店員さんに聞いてみたのだが本当にない。
他店舗の在庫も調べてもらったのだがどこにもない。
(店員さん、その節はご迷惑おかけしました)

どうも、今年は厄年らしい。(リアルな話をすると前厄です)

たぶん、リアルでこの顔になっていた

ここで何も買わずに帰るか、妥協して別の軸を買って帰るか。

悩んだのだが、ここで気になったのが在庫があったクリア軸の存在。
調べてみたところ、茶軸の押下圧をさらに重くしたモデルらしい。
キータッチは重いほうが好きだし、これでいいか、と思って買ってみた。


Maestro FL クリア軸を買った …が。

家に帰ってウキウキで打ってみたものの、なんか疲れる。

重いなぁ…コレ。

というのも、Keychronの茶軸はなんだか打鍵感軽いなという印象だったので、それの少し重い版のクリア軸は合ってるかなと思ったのだが、どうもキースイッチのメーカーによって同じ色の軸でも微妙に体感的な重さが違うらしく、こっちのMaestroの軸(Cherry MX)は重めの設定だったようで・・・
(KeychronのキーボードのキースイッチはGateronというスイッチで、そもそもメーカーが違う)

疲れる。合わない。指が痛い。

はぁ…………

さて、どうする?(2回目)

また振り出しに戻ってしまった。
こだわりというものを、この時は恨んだ。

今の状況。選択肢としては3つほど。
・このまま使い続ける
・Keychronがあるんだからそれに戻す
・中古でMaestro FLの茶軸を買ってきて、キートップだけ今の個体から移植する (考えようだが、実質新品になる)


まぁ、正直もうここまで来たら戻れませんよね。

ということで、茶軸の個体を中古で買ってきた。
機能自体に問題はなく、付属品なしで本体のみの個体。

つまるところ、同機種のキーボードが家に2台あるという謎の状況が生成されてしまった。
…なにしてるんだろう。

さらに言うと、家にあるメカニカルキーボードが3台になってしまった。
家には1人しかいないのに。分身の術なんて身につけてないし。

…ほんとなにしてるんだろう。

さて、一通り動作確認して問題なかったので、クリア軸の機体からキートップを引っこ抜いてひたすら茶軸に移植していく。
エアダスターでキー下の汚れも除去した。

そして完成。


Maestro FL 茶軸 これが欲しかった。

紆余曲折の末、求めていたARCHISS Maestro FL 茶軸の完全体が完成した。

現在もこれで記事を書いているが、やっぱり茶軸が手の感じに合うのと、キートップの表面が馴染んで打ちやすい。
そして何よりデザインがカッコいい。EscキーのARCHISSロゴがクール。

Maestroのキートップの表面は、Keychronとは違ってザラザラしている。
梨地加工みたいな感じである。
打つ時間が長くなったとしても不快感を感じることのない素材。
素晴らしい。

ただ、冒頭にも述べたが、構造上どうしても鳴ってしまう金属の反響音に関してはやっぱり気になる。Keychronはそれがほぼ無かったので、どちらを選ぶかは難しいポイントだと思う。

まぁでも…とりあえず完成してよかった。
出費に関しては微妙に笑えない額になってしまったが、おかげで快適な環境を手に入れることができた。

ただ、Keychron K10も相当良いキーボードである。
現在は封印しているが、手がサラサラしている人であればおそらくこれ以上ないくらいに使いやすいキーボードなんじゃないかと思う。

Bluetooth接続機能はあるし、バックライトも付いているし。
機能面でもMaestroの上を行っている。



でも、自分の手の素材がKeychronのキートップの素材と合わなかった。
文章にすると、悪意はないものの悪いように書いてると捉えられてしまう。
いや、そんな気がする。
レビュー記事を書く難しさはこういうところにあると思う。
自分の文章力の問題はあるような気もするが…。


にしても、やはりキーボードは沼が深い。
追い求め始めると、キリがない。
それを改めて感じた、今回のキーボード選びであった。


今回はこの辺で終わりにします。
たまにはこういうテイストの記事もいいですね。
書いてて楽しかった。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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