大切なら

「私のこと、大切に思うなら命かけられるでしょ?」
そう問われた時は迷わず「もちろんだとも!」そんな答えを返す男性は多いことだろう。

もちろん私だってそうだ。

でもですよ。
目の前で大切に思う人が車に轢かれそうになった時、命を捨てる覚悟で飛び出してしまって良いんだろうか?
自分が犠牲になって助けることが出来たとしても、残されたその人はどんな気持ちで残りの人生を生きていけば良いんだろう?

勘違いしないで欲しい。
「助けるな」と言っているのではない。
飛び出すなら、2人とも助かる手段を考えながら飛び出すべきだ。
もしくは、(本末転倒だが)2人とも助からない手段を考えても良いのかもしれない。

最も避けたいのは手をこまねいて見ているだけというシチュエーションだろう。
気付くのが遅れてしまったり、避けがたい事情だったり、どんな理由だろうと一生心を苛まれることは間違い無い。

結論はこうだ。
「私のこと、大切に思うなら命かけられるでしょ?」と問われたら「一緒にいる時に危険な目に遭わせないから、その必要はないね。」と答えよう。
大切に思うなら、命をかけるようなシチュエーションに発展しないよう周囲に注意を払うことに命をかけるべきだからね。

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