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楽器の価値って…

ギター足軽のドクです。

 前回の投稿の直後に、記事内で触れたカートコバーンのギターがオークションで6億円で落札されたというニュースが出ました。凄いですね…6億円あれば、東京ドームを1か月以上貸切でワンマンライブ出来ますよ。
 D-18Eなんて、楽器屋的には非常に売りにくいモデルだし、個人的には(今の時代にそぐわないという意味で)マーチンの黒歴史くらいの問題作だと勝手に思っているんですけどね(笑)
 本来、ギターなんて20万円くらいで一生物の相棒を探せるんです。モノの価値って何だろうかと、改めて考えされられるニュースでした。

 でも、楽器好きならば一度は憧れるアレがそれぞれあると思います。私にもいくつかありまして、そのうちのひとつがGibson Les Paul Standardというギターです。
 今でも新品で買えるレスポールのことではありません。
 1958年から60年の僅かな期間に作られたものが私の最初の憧れでした。中学生の頃に好きだったミュージシャンが使っていて、4~5百万円くらいで買ったと当時の雑誌のインタビューで読んだのを覚えています。今ではとてもそんな値段では買えません。
 今でこそ新築マンション並の価格がつく当時のレスポールですが、1960年で生産が終わってしまった理由は売れなかったからです。そう、最初に私が問題作と言ったD-18Eのように…

 余談ですが私が高校生の頃、スポーツカーが流行っていた時期がありまして、免許もないのに中古車情報誌なんかを友達と読んでいた時のことです。新車では同じ値段で売られているクルマでも中古になると色によって値段が違うんです。スポーツカーではオートマとマニュアルでも価格が如実に違う。要するに、値段は人気で決まるということなのですね。

 需要と供給のバランスでいうと中古楽器も同じ。もう作っていないモデルや、同じ名前のモデルでも仕様が変わって行くことなどよくあることです。時代によって求められる音が違うし、使える材料の制限や工場で雇っている職人さんも入れ替わります。多くの場合、その楽器の価値が再発見されるのはずっと時間が経った後というのは、悩ましいものですね。

 ロイドロアーのF5やプリウォーのマーチンも、いつか所有…いや、持っている人と友達になるだけでも良いから、叶えたい夢ですね(笑)

see you folks

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