RMRK Doc 自分訳

RMRK

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(太字)・・・個人的な注釈

はじめに

 RMRKのドキュメントへようこそ。このドキュメントポータルは、RMRKを使い始めるために必要なすべてを提供します。RMRKの特定のバージョン、製品、ツールの詳細については、ドキュメントの各サブセクションを参照するか、以下の説明を読んでRMRK全般について理解を深めてください。

RMRKとは?

 RMRK(”remark”と読みます)は、Kusamaブロックチェーン上の規格で、5つの「NFT lego」(NFTレゴ)(レゴブロックのこと?)と呼ばれるプリミティブ(IT用語でいう基礎的な構成要素)を構成しています。これらのレゴを組み合わせることで、ユーザーは任意の複雑なNFTシステムを作ることができます。さらに、このロジックとKusamaのマルチチェーン・アーキテクチャを活用することで、これらのNFTは永遠に流動的であり、まだ完成していないプロジェクトとの将来的な互換性を持ち、接続されているあらゆるパラチェーンにシームレスに移行することができます。

各レゴの説明は以下の通りです。

Nested NFTs

(直訳=入れ子にされたNFT |マトリョーシカ的な構造を想像すれば分かりやすいかも?)

 他のNFTを所有できるNFTや、他のNFTを装備して見た目を変更できるNFTのこと。例えば、ゲーム内のキャラクターがバックパックを持っていて、そのバックパックにはヘルスポーションが入っています。このキャラクターは、他のNFTであるヘルメットを持っていて、装備することもできます。

このロジックはRMRK2以上で利用可能です。

On-chain emotes

 任意のNFTに絵文字のキーボードを使ってリアクションを送ることができます。この仕様を実装したUIは、受信したエモートの全種類を表示することができ、NFT間でのソーシャルメディアのような仕組みの利用や、相対的な価格を見出すことが可能になります。

このロジックはRMRK 1から利用可能です。

Multi-resource NFTs

 NFTは、シチュエーションに応じて異なる姿をとることができます。例えば電子書籍には、PDFリソース、表紙リソース、オーディオファイルリソースがあります。これをAudibleに読み込ませると、朗読音声が再生されます。Kindleに読み込ませると読書モードで開きます。イーサリアムのように機能が制限されたNFT環境に読み込むと、デフォルトの表示である表紙の画像が表示されます。

 これは他の用途でも使うことができます。純粋に画像だけを扱うNFTでは、アセットの冗長性として複数のリソースを使うことができます。デフォルトのリソースがHTTP上の画像、次にIPFS、さらにArweaveとなります。このようにNFTレベルで冗長性を持たせることで、従来のNFTよりもはるかに長く閲覧可能な状態が保証されます。

 また別の例として、同じコンセプトを表現する複数の画像を持つNFTを考えてみましょう。例えば、出席バッジや会社のロゴなどは、様々な要因によって時間とともに変化していくものです。NFTのオーナーは、いつでもリソースの表示優先順位を切り替えることができるので、現在のロゴをデフォルトにすることができます。

 マルチリソースNFTの例としては、「Meme God Crown」や「Khala glasses」などがあります。どちらも、イラストが豊富なバージョンと、カナリアバードに装備可能なモデルのバージョンがあることがわかります。このように、単体のNFTは、将来的な形が決まっていなくても、計画的にどんなプロジェクトでも装備可能になってしまうのです。

このロジックはRMRK2から用意されています。

Conditional rendering(条件付きレンダリング)

Conditional renderingとは、NFTの出力に特定の条件を付与する機能です。

 例えば、"On-chain emotes "と "Multi-resource NFT "を組み合わせると、モナリザの画像に "通常のモナリザ "と "赤面しているモナリザ "の2つのリソースが表示されるとします。そして、「このNFTに50以上の😘絵文字がついたら、赤面しているモナリザのリソースを優先的に表示する」というルールを定義することができます。また、「このNFTに100個の❄絵文字があったら、背景要素をビーチから雪に変更する」という例もあります。

 条件付きレンダリングは、RMRK 2.1で利用可能になり、JsonLogicを使用しています。

DAOとしてのNFT

 RMRK上のNFTは、ファンジブルトークンにトークン化することができます。これらのトークンは、NFTの機能を管理するために使用することができます。(RMRK上のNFTを使ってDAOの決裁権代わりに使えるトークンを作れるってことか?)
 例えば、NFTのアバターにある剣を装備させるかどうかを民主的に決定したり、集団で作曲するNFTにおいて、各音符やレイヤー、楽器をどこに配置するかを投票で決定したりすることができます。これらのトークンは、売上のロイヤリティを比例配分するために使用することができます。
(RMRKのNFTを使って別のNFTを作るためのDAOを作れるみたいな?)

DAOとしてのNFTは、RMRK3とパレットやスマートコントラクトへの移行により利用可能になります。

RMRKはどうやって使うの?

SingularのUIでミントすることができます。

 RMRK用の独自のウォレットやUIを作りたい開発者の方はSpecsへ、私たちが作った既存のコンポーネントを使いたい場合はToolsを参考にしてください。

RMRKベースのプロジェクト

公式
Singular:RMRK1.0のNFTを扱う公式NFTマーケットプレイス
Kanaria: 他の独立したNFTを着たり、アイテムを装備したり外したり、複数のリソースを持つことができるNFTの鳥 - RMRK 2.0の最初の生産デモ

サードパーティー
Kodadot
KSMGallery by Ecerdreamsoft

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