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コロナ渦での2020年プロ野球~概観と率直な思い~

コロナ禍で大幅に遅れて6月19日に開幕したプロ野球はソフトバンクホークスの日本一で11月25日に閉幕しました。プロ野球ファンとして開催の危機すら感じていた中で、よく120試合も開催でき、何とか形にした機構や関係者の皆さんに感謝しています。

また、例年と何もかも違う中で選手もよくやったと労いの気持ちにも浸っています。
プロ野球は例年はざっとこんなスケジュールで動いており、12月、1月は完全なシーズンオフとなり、選手は、休養や自主トレに充てています。

【例年の活動スケジュール】
2月1日~3月下旬 キャンプ(春季練習)やオープン戦
3月下旬 開幕
3月下旬~7月半ば ペナントレース前半戦※1(セ・パ交流戦含む)
7月半ば オールスター戦
7月下旬~10月上旬 後半戦※2
10月半ば~10月下旬 ペナントレースクライマックスシリーズ
(セ・パ各々3位以上で開催)
10月下旬~11月上旬 日本シリーズ
※1、※2 計144試合

然し、コロナに見舞われた今季は、感染リスクを織り込みながら運営を余儀なくされました。変更点はざっと、こんなところです。

・ペナントレースが120試合と例年より24試合減
・例年ペナントレースの前半戦に開催されるセ・パの交流戦が未開催
・オールスター未開催
・クライマックスシリーズについてセ・リーグは未開催、パ・リーグは2位以上と限定開催

【2020シーズンの活動スケジュール】
6月19日 開幕
6月19日~11月2日 ペナントレース※3
11月14日~15日 クライマックスシリーズ(パ・リーグのみであり、首位と2位のみ)
11月21日~25日 日本シリーズ
※3 120試合


選手としては、いつ開催するか不透明な中で気持ちを切らさずトレーニングすることを余儀なくされ、集合しての練習やトレーニングにも制約が生じました。いつもと違う過ごし方を要求された中、調整不足で戦列離脱してしまったり、不調に喘いだまま本来の力を出し切れない主力選手も少なくなかった印象です。

また、開幕時は無観客でのスタートとなったことで、大歓声を浴びることを生き甲斐にこの世界に飛び込んできた選手にとって、いかにプロと言えども寂しい気持ちが去来し、パフォーマンスに影響が生じたことは想像に難くありません。
加えて、コロナ過で「不要不急以外の活動」の「自粛」が求められたことで、「自分たちの仕事は不要不急なのか」と自身の存在意義に悩んだ選手も少なくなかったでしょう。

例年にない悩みを抱えた選手が何とか気持ちを切らさず、ゴールインしてくれたこと、ファンとして嬉しく思いますし、私たちも日頃、様々な活動をして「緊縮」ムードになる中、大声は出せなくても、常人には真似のできない豪快なホームラン、軽快な守備を見て大いに心が動き、スポーツの意義、魅力を再認識することができました。

そんな2020年のプロ野球界について、今後トピックを掘り下げて徒然なるままに語っていければと思います。

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