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【登山録】日本百名山 巻機山 (2020年8月)

今週は夏季休暇で、久方ぶりに登山しました。今回私が選んだのは、日本百名山の一つでもある巻機山(まきはたやま)です。巻機山は、新潟県南魚沼市と群馬県みなかみ町の境に位置しており、三国山脈の一角を担う標高1967mの山です。関越道でガーラ湯沢で有名な湯沢より更に新潟よりに車を進め、塩沢石内ICが最寄りとなるエリアです。
今回は六日町のホテルに前泊して登りました。簡単ですが、その記録を残しておこうと思います。「日本百名山山あるきガイド」によると、難易度は中級、そして一日に登下山する距離としては、約15kmの長さが特長です。

巻機山


 前日
東京の自宅での昼食後間もなく出発。16時~17時ぐらいには宿泊地に到着予定でしたが、この日は埼玉県、群馬県で記録的に雨が降った日で私も途中サービスエリアで休憩するなどしていつも以上に注意深く運転し、練馬新潟県南魚沼市六日町温泉のホテルに18時頃到着。ホテルに夕食はついていなかったので店員さんにお勧めの居酒屋を聞いて、景気づけに食事とお酒を楽しみました。心地よく酔えてぐっすり眠れました。

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 当日
■登山開始まで
朝6時に起床し、6時半よりホテルの朝食をしっかり食べました。普段は朝食を取りませんが、登山時のガス欠は怖いので、パワーを貯めるように食事することが重要です。
出荷物を整えて7時半前に出発。六日町から登山口の清水(桜坂駐車場)まで約30分車を走らせ、いよいよスタートです。


■登山開始
8時頃、登山を開始。コースは、井戸尾根コース、天狗尾根コース、ヌクビ沢コースと3つありますが、井戸尾根コースのみがピストン可能であるため、マイカーで旅を行っている私には一択です。(9月までは積雪が残り、天狗尾根コース、ヌクビ沢コースは入山禁止でもあるようですが)。五合目までは、楽しめる景色がなく、微かな光を目安にトンネルの中を探るように足を進めねばなりません。コロナ渦からか登山客も思った以上に少なく、単独での登山だったため序盤はなかなか明るい気持ちになれません。また、昨日の雨により、地面がぬかるんでおり、転倒しないよう身体のバランスに留意しながら登っていかねばなりませんので、全身にも力が入ります。

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漸く5合目に到着。ここからは要所要所で少し開けてくる景色も目にできますが、7合目までは見どころが少なく我慢強さが求められます。この日天気は晴れ間が出たり、曇ったりとなかなか安定しませんが、やはり夏山。大量に発汗し、登っている感を体感できます。

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7合目に到着。ここからの急勾配が踏ん張りどころであり、本登山のハイライトとも呼べるところだと思います。前方後方に視界が開けて「よし、登ってやるぞ」という前向きな気持ちが増幅します。

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8合目に到着。両サイドが植生保護領域とされ立ち入ることができないので、休憩スペースがとても狭いのが少し残念です。往来する登山客に申し訳ない気持ちで縮こまって水筒を手に取ります。でも眺めは素晴らしく、僅かな休憩でもエネルギーチャージできました。

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9合目からは、一旦くだって更に頂上を目指すルートになっています。合っているか自信がなかったので行きかう登山客とも会話し、頂上を確かめました。

そこから30分程度、いよいよ登頂です。時間は11時頃を指していました。登り始めて約3時間とのことで、標準より1時間程度早く駆け上ってきた模様。ダイエットしたり、長距離ランのトレーニングを強化したりといった成果が表れてきているように思いました。また、この日は天気が芳しくなく、景色を楽しむべく何度も立ち止まらなかったことも起因しているでしょう。楽しみにしていた頂上からの眺めは期待外れで同じく頂上にいた男性登山客の方と、二人で今日の天候不良を嘆きました(笑)

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景色も優れないことから、頂上には20分程度の滞在に留め、まもなく下山を開始しました。ただ、9合目くらいで天気が良くなってきてるんですよ。何だよ~と思いながら、でも流石に戻る気にはなれず、下山を進めていきます。膝を壊さないよう留意しながら、特に写真に景色をおさめることなく、マイペースでくだっていきました。

そして14時前に登山口に到着。本当はもっと天気が良ければな~という思いですが、無事に登山下山できてほっとしました。事前に購入したストックが使わずじまいでしたが、今回もこのシューズが大活躍してくれました。単独で登ると、話相手がいないので、色々と考えを巡らせます。ゴールはなかなか見えず、道も舗装されていない中、自分で選択・決断を積み重ねて一歩一歩歩みを進めていかねばなりません。そうしていくと視界が開けてみたり、随分遠くまでこれたな~と自分の歩みに自信を持てたり、天候が急に変わって雨が降ってきて対応を迫られたり、平地の舗装された一本道を進んでいるのとは違います。そういう環境変化に適応しながら、自分で無数の選択を行っていくことで、結果としてユニークな登山録が紡がれていきます。そして一歩一歩、踏みしめるとそういう難しい中でも、実は先人が足跡を残してくれていて歩きやすかったりするのです。「無数の選択からなる俺の登山はユニークだ」と味わいつつ、かつ「決断してしまえば、俺のもの。何とかなる。怖くない」の気持ちで行う登山は、人生の選択と近いような気がします。15キロの登山は最近では珍しく疲労も覚えましたが、寧ろ心地よいもので、さあ次はどの山を登ろうかという気持ちが既に盛り上がってきています。

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■登山後
思った以上に早く下山できたので、かつて群馬赴任時に時折通った宝川温泉に足を延ばすことにしました。塩沢石内ICから約30分のみなかみICで降りて、20キロぐらい登っていくと宝川温泉です。しかし、当日客は16時までで終了ということで、10分遅刻して敢え無くゲームセット。徒労のドライブとなってしまいました(笑)

気を取り直して、今度は食事です。朝食を食べて以来何も口にしていなかったので、これまた群馬赴任時によく通った「ばりきや」を訪れました。安定の「ばりこてめん卵入り」にご飯をつけて、おなかを満たしました。ダイエット以来、ラーメンを食したのは実に5か月ぶりで空腹も相俟って本当においしく感じられました。この時点で夜の17時半。このあと、渋滞に巻き込まれながらゆっくり関越道で帰宅しました。

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