侍ジャパン

東京五輪2020の侍ジャパンのメンバーを予想してみる

野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務める稲葉篤紀が、現在各球団のキャンプを精力的に視察しており、代表メンバーを6月上旬目途に選出したいと記者団に語ったようだ。

東京五輪が行われるのは、2020年7月29日~8月8日。やはり、ペナントレースでのパフォーマンスをギリギリまで観察しつつ、チームとしての準備期間も確保するギリギリのスケジュールといったところだろう。
昨年秋に行われたプレミア12では見事優勝を果たしたが、今回の東京五輪でも、当然のことながら期待されるのは金メダルだ。

まだオープン戦も始まっておらず、各選手のコンディションも把握できない中ではあるが、代表メンバーを予想してみた。但し、予想という面もあるが、「私が監督なら」という哲学も交じっている。なお、例年通りMLBに在籍している選手は各球団からの出場許可が下りないという前提に立ち、選考対象から除外した。

■ たった24人だけしか選ぶことができない
今回の選出の大きなポイントとしては、たった24人しか選出できないということ。昨年のプレミア12は全28選手を選ぶことができたので、稲葉監督もそのとき以上に人選に頭を悩ますだろう。
まず、投手、野手の構成だが、投手11人、野手13人で選出した。では、以降、仔細に見ていこう。

■ 投手(11人)
稲葉監督は、11人か12人で選出したいと語っている。私は、11人を選出した。
先発は、菅野、大瀬良、則本、高橋礼で担って欲しい。菅野は、昨シーズンは腰痛に悩まされ、本調子とはほど遠いパフォーマンスに終わったが、やはり五輪イヤーには合わせてくるだろう。嫌いな投手だが、2017、2018シーズンレベルの投球ができれば先発陣の柱としての活躍が期待される。大瀬良も昨季はリーグ4連覇を逃すと共に、自身も2018シーズンレベルの投球ができなかった。先発としてゲームメークする勘所は掴んでいるはずであり、打たせるところとギアを挙げて三振を取るところを使い分けられる投手だ。
救援陣は、今永、松井裕樹、大野雄大、山本由伸、甲斐野、千賀、山﨑康晃を選出。ポイントは、山本と千賀をこのポジションで起用していること。救援投手としのパフォーマンスも高く、肩ができるのが早い両投手は、セットアッパーでもクローザーでも起用することが可能だ。オリックスの山岡など若くてイキのいい投手もいるが、左右のバランスなども加味して、残念ながら今回は涙を飲んでもらった。

■ 捕手(3人)
捕手は不測の事態に備えて3人。森友哉、曾澤、甲斐を選出。捕手のバッティングがいいと全体の得点力に与える影響が変わってくるため、昨季MVPに輝いたバッティングの森友哉は入れるべきだろう。小林はいつも何故呼ばれているか不明であるため、今回は落選させた。

■ 内野手(6人)
内野手は、山田哲人、源田、浅村、外崎、坂本、山川の顔ぶれ。他にも菊池涼介、宮崎敏郎、岡本和真ら好選手もいるが如何せん、限られた枠。内野手の選出が最もエネルギーを使った。まず波紋を呼ぶのが菊池涼介の落選だろう。守備のスペシャリストであり、ある意味代表の顔的な存在だが、ここ2年は打撃の粗さに拍車がかかり、初球打ちを繰り返しては凡打という非常に悪い流れをもたらしている。また守備も以前に比して守備範囲も狭くなっていることを考えると、源田、浅村、外崎と2塁を守れる選手は他にもおり、選出する意味合いが薄れてきている。また、スモールベースボールの中にあって、中南米のスラッガーにも引けを取らない2年連続本塁打王の山川の長打力は捨てがたく、選出した。

■ 外野手(4人)
外野手は、柳田、丸、吉田正尚、鈴木誠也を選出。4人は少なく感じるかもしれないが、外崎が外野を守ることもできるため、十分だろう。また、昨季プレミア12で大ブレークした周東だが、この限られた枠の中で、総合力が及ばず私なら選ばない。また稲葉監督もこのままなら選べないと本人にもエールを送っており、オープン戦から打撃も含めた猛アピールが必至の状況だ。ある意味私の予想を裏切るようなパフォーマンスを開幕前から期待したいところだ。

■ 打順は?
かなりやばい打順となった。浅村がスタメンから外れてしまうという…。また森友哉が9番って相手からすると溜息が出る打線。また、ペナントレースで各選手のパフォーマンスを注視しつつ、直前に予想したい。

打順

 【コトーが選ぶ全24選手】

代表メンバー24人


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