見出し画像

雪富士登山 (富士山)

ヤマリーという登山仲間を見つけるアプリで、突如目にした「雪富士登山」の募集。
見つけたのは火曜日の夜、出発は金曜の夕方。土曜(3月30日)の朝5時登頂開始。

急遽決まったスケジュール。
プロフェッショナルアスリートのガイドと一緒に登頂。
前泊は、御殿場口ルートのできるだけ近くに行ける場所、太郎坊のあたりで野営。そんなに寒くなかった。

実は初めてのテント泊。かつ、伯耆大山以外初めての雪山登山。

天気予報は晴れ。
でも強風・暴風注意報。
山頂付近は23-25m/s (90km/h)。
もはや、この風速がどれくらい強いのかも、よくわからない。
(ガイド曰く、普通に体吹き飛ばされるとのこと笑)
当初の目標は3000mまで登れたらいいね、とのこと。
太郎坊からのスタートなので、1300mからのスタート。

4時に起床。5時に出発。
初めてのテント撤収は少し手こずりながら。。。
さすがプロアスリートのガイドは、準備も撤収も早い。かっこよい。

朝焼けが綺麗

3000mまで12時くらいに着くかな、と言っていたけれど、
びっくりするくらい私の体力があったらしく、10:30に3000mに到着。

風はかなり強い。
けれど、せっかく時間もあるし、まだ体力の余裕もある、
ということで登頂を続ける。

3200m付近、アイスバーンがかなり凍っているので、一歩一歩蹴りいれていくとかなり疲れる。
ここで躓いたら、1000mは簡単に滑落するので気をつけて、と。
こわ!

突風がすごい。
耐風姿勢を10歩に1回くらい取る。
15m/s (54km/h)の風が吹く。

進むのが遅くなる。

耐風姿勢は雪山登山技術の講習で習っていたけど、
その時のガイドは
「ま、こんなのがありますが、基本的にはこういう風の時は危ないので、誰も行きませんね。」
と言っていた。

こんなに耐風姿勢を連発するとは。

あと3回、この突風が来たら、進むか考えましょう、とガイド。

1回、
2回、
、、、

3回。

突風が続く。
うーん、ちょっとまずいかもしれません。
僕的には、下りもかなり集中しないといけないので、降りた方が良いかと。
どう思いますか?と。

さすがに私もこの突風の中であと2時間登り続け、
そのあと下りも滑落しないように集中して帰るほどの体力はないと判断。

3350m地点(登ったのは2050m程度)で断念。下山へ。

下山がまた恐怖。
つるっつるのアイスバーン。
アイゼンも爪が全て入るのには、かなりの力がいる。
ゆっくりゆっくり。

2000m以降は、晴れのため、雪がゆるんでいてズボズボ。
これもまた、体力が奪われた。
無事、10時間後、太郎坊へ戻ってきた。

山頂までは行けなかったけれど、最高に充実した一泊二日でした。

すごい雪崩の後も見れたし、
天気はとても良かったし、
耐風姿勢の練習にもなったし、
自然の中に囲まれ、
最高!

楽しかった!
そして私たち二人で富士山を貸切。
なんて素敵なんだ!

また雪富士に挑戦して、山頂まで行けたらいいな、と。
ガイドの方が最高すぎたので、また彼と行けたらいいな。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?