新型コロナウイルスと闘う唯一の方法 ー 「誠実さ」と自分にできる「職務」

はじめに

先日Eテレの「100分de名著」で、カミュの「ペスト」のアンコール放送がありました。録画していたものを昨日一気に見ていたのですが、その中で、とても印象深い言葉がありました。

「(感染症である)ペストと戦う唯一の方法は、誠実さです」「僕の場合には、つまり自分の職務を果すことだと心得ています」
※医師である「リウー」の言葉

新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっている今の状況でこの放送を見ると、色々と考えさせられることが多いのですが、その中でも特に、私は医師・リウーのこの言葉に強く感銘を受けました。私なりに解釈すると

「誠実さ」をもって、自分のできる職務を果たす

ことこそ、感染症(=ペスト)と戦う唯一の方法であるのではないかと、私はそう考えました。

自分にできる貢献 ①「3つの原則」を守る

リウーのこの言葉を聞いたとき、では果たして、今新型コロナウイルスが猛威をふるう状況において、自分にできる職務(=貢献)とは何か、を考えるようになりました。

まずは、自分がこの感染症にかからない、そして他人に伝染さないようにすることが、最大の貢献でしょう。それは「三密」を避けるであるとか、人との接触を極力8割減らすであるとか、そのために仕事や生活の仕方を変えてみるなどが該当すると思います。新型コロナウイルスが感染症である以上、「自分がかからない」「かかっても他人に伝染さない」「かかっても重症化させない(=死なない)」という3つの原則を、個人レベル、家庭レベル、組織レベル、社会レベル、そして世界レベルで実現すれば、この新型コロナウイルスの脅威を退けることができると思います。

自分にできる貢献②「思考と行動のヒント」を発信する

そしてまた私は、この他に、自分ができる「誠実な職務」は何なのかを、考えてみました。私は今まで、新型コロナウイルスに関する様々な情報をまとめたり、また自分の考えたことを文章の形で発信したりしてきました。

新型コロナウイルスについての情報整理 (Googleスライド)
2020年2月29日作成、3月1日更新

新型コロナウイルスについての将来予測(Googleスライド)
2020年3月27日作成
こここでまとめた内容は、後にnoteで公開し、また私が所属する会社のウェブサイトの「働き方」ブログの中で公開していただききました。

新型コロナウイルスについてのこれからの予測と心がけておくこと (note)
2020年3月29日公開

新型コロナウイルスを巡る今後の状況予測と今できる対策〜プリンシプルの取組(プリンプル・働き方ブログ)
2020年4月2日公開

「濃厚接触者」の定義とそのコントロール〜職場で感染者が出た時のために (note)
2020年4月5日公開

緊急事態宣言が発出される今、大事なこと(プリンプル・働き方ブログ)
2020年4月7日公開

仲間に送るエール (note)
2020年4月12日公開

新型コロナウイルスに負けない心身の健康作り〜プリンシプルの取組 (プリンプル・働き方ブログ)
2020年4月17日公開

私は、医師でも看護師でも薬剤師でも医療スタッフでもありません。また、感染症について研究している科学者でもなく、行政機関で様々な対策に関わる身分でもありません。マスコミや報道機関に所属して、様々な情報を取材して発信する立場にもありません。そういう意味で、私はこの感染症について、直接的な何かができる訳ではありません。

けれども私は、私に出来ることは、この新型コロナウイルスと戦う、戦わざるを得ない多くの「仲間」に対して、「思考と行動のヒントを発信する」ことではないかと、そう考えています。

この新型コロナウイルスを巡る状況において、私たちは全員、「自分の頭で考えて」「自分自身にできることを実践する」ことが求められます。それは口でいうほど簡単なことではありませんが、このウイルスについては、「誰かがなんとかしてくれる」のを待っていては状況を変えることができず、「皆でなんとかする」しか方法はないのです。そのためには、自分のこと、自分の身の回りのこと、自分の手が届く範囲のことを、自分の頭で考えながら、自分の手で実行していくしかないのだと思います。

そんな状況において、私ができること、私が「誠実に」できる職務(=貢献)とは、自分はこう考える、自分達はこうしているという、「思考や行動のヒント」を発信することなのではないかと、私はそう考えます。

「思考のヒント」は主にこのnoteにおいて、「行動のヒント」、特に会社として取り組んでいることは会社の「働き方」ブログにおいて、これからも定期的に発信していけたらと思います。

私が発信する様々な「ヒント」が、誰かの何らかの思考や行動の助けになるのであれば、幸いに思います。

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